自然のバランス

トンボは一般的にメス一頭で一生に3000から5000個の卵を産みます。
卵は孵化するまでに食べられたり、都合の悪い場所に流されたりするので、
孵化できるのは数%です。
3000 → 300d0021152_4324847.jpg

孵化して出てきた幼虫も、
捕食されたり事故死したりで
羽化できるのはまたそのうちの数%です。
300 → 30

羽化した成虫も、
成熟して産卵できるようになるのは
またそのうちの数%です。
30 → 2

その結果、メスオス各1頭が生き残っていれば、また次の世代が生まれます。

つまり、今みているこのトンボは、
自然界では数千分の一の割合の生き残りで、
次の世代も同じ数の固体数を維持できるのです。

ところが、今トンボの飛び回っている池や田んぼが埋め立てられると
そこでは、次の世代がゼロになります。
水質が悪化したり、コンクリートで護岸されてしまったりすれば、
個体数は激減します。
  
   参照文献:「トンボのすべて」トンボ出版


今ここにいるトンボが、たくさんの試練を経て飛んでいる
かけがえのないひとつの生命であることがわかります。

トンボの保護は環境保護。 ホタルの保護も環境保護。
すべての生き物の保護は環境保護から始まるのだと思います。

食物連鎖の頂点にその文明を経て君臨する人類は、
環境を簡単に壊すこともできる。
けれど、地球規模で巻き起こっている破壊されていく環境に危機を感じ、
守れるのも、また人類だけなのではないのかなと
そんなふうに思います。
人間もまたその環境のなかでこそ生きている同じ生命なのだから。
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by tutinokai | 2005-06-26 15:50 | いのちの環
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