カマキリ。まだ中くらいの大きさの育ちざかり(食べざかり!)のカマキリです。
稲穂の間を、抜き足差し足歩くカマキリ。その先になにをみているのでしょう? 0.2秒。 これはカマキリが獲物への攻撃にかかる時間。 生きたエサ(昆虫など)しか食べず、 動いたものはすべてエサだと思う。 そのカマで、獲物が生きたまま アタマから食べるカマキリ。 自分より大きな獲物も食べることができる。 昆虫界の肉食恐竜!!ぎゃ〜お 私は去年、 カマキリがイナゴを食べるのを目撃してしまい、 しかも、「バリバリ」と食べる音が聞こえたので すっかりビビってしまいました。 photo(右) / カマキリ食べる(2004.9) 同じ種類のカマキリでも 緑のものも、茶色のものもいるという。 他の虫に狙われやすい子ども頃のカマキリは、 先天的に適当に色がばらけて 運がよかったものが生き残り、 成虫に近付くにしたがって脱皮したときの 周囲の色に合わせてゆくともいわれる。 ここでスゴイ話をひとつ。 「カマキリは動いたものはすべてエサだと思う」 ゆえ... メスは交尾中にオスをアタマから食べてゆく。 アタマを失ったオスの腹部は勝手に動き、交尾をはたす。 オスはメスに食われ続けるが、数時間交尾は続けられる。 「メスはオスを食べて、産卵に必要なたんぱく質を得る」ともいわれている。 オスがメスに近づくのは、まさに命がけ。 メスをみつけたオスは、不動の姿勢をとる。 ちょっとずつメスに動きを気づかれないように近づく。 「だるまさんがころんだ」状態。 なかには、運良く交尾を終え、パッと逃げられるオスもいるそう。 ので、オスが食べられてしまうのは、 「頭がなくなるとオスは性欲が昂進する」という説もある。 子孫を残すための自然の理なのかもしれません。 カマキリの生態。人類とはまったく別な進化の道筋を辿っての今日。 「カマキリじゃなくてよかった〜」なんて思ってしまいました... こんなこわ〜いカマキリさんですが、 胸の前でカマをそろえて静止する独特のスタイルは、 「祈り」を連想させ、日本ではカマキリを「おがみ虫」と、 英名でも「Praying mantis(祈り虫)」と呼ばれている。 ヒトの稲作にとっては、有力な捕食性の益虫であるカマキリさんであります。 そして、そんな凶暴なカマキリも沢山生まれたうちの数匹しか大人にはなれません。 参照文献:・TV アニマルプラネット 動物百科事典 「カマキリ」 ・(社)農林水産技術情報協会 HP 昆虫科学館 虫の雑学「カマキリの神話」
by tutinokai
| 2005-08-21 14:47
| 田んぼの生物
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