生きとし生けるものの場処

ネットを畦に固定するのは、セイタカアワダチソウの茎。
この時ばかりは活躍するセイタカアワダチソウ。の数日後。すごい生命力。芽がでてる〜。

d0021152_0563888.jpg「ワタクシ、セイタカアワダチソウ。
 北アメリカから来ました。」

もともとは観賞用に導入されたとの説もある。
急速に広がったのは第二次世界大戦後。
蜜源植物として優秀であるので養蜂業者が
積極的に種子を散布したとの話もある。



舞岡公園では、
「緑あふれる谷と丘を良好に維持保全し、ながく後世に引き継ぐことを目的として」
と、舞岡憲章にあるように、たくさんの生きとし生けるものの調和を大切にしています。
ゆえに、外来種、帰化植物はできるだけ、繁茂しないように調査、対応している。
指定範囲内では、犬、ネコのペットを連れて入ることは禁止されているのは、
そのフンや匂いで、在来の動植物に影響を与えないようにとの理由です。

その植物が、生き物が、わるいわけではないのだけれど...
生けとし生けるすべてのものはつながっている、いのちの環。(人間は唯一の例外...?)
だから、外来種の動植物は、もともと其処に息づいてきた動植物や自然環境に
何らかの影響を与えていく。なかには深刻な問題にもなっていることもある。


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「ボク、アライグマ。
 北アメリカから来ました。」

アライグマは、幅広い雑食性。
湿地や農耕地から市街地まで多様な環境に
適応し、生息地を拡大している。
1970年代のアニメ「あらいぐまラスカル」。
ペットブームが起こり、
一時はペットとして数万頭が輸入されたが、
飼い主が持て余し、野山に次々と捨てられる結果を生み出した。

「ボク、ちっちゃな時はかわいいけど大人になるとちょっと乱暴にもなっちゃうの。                 だってもともと野生動物なんだもの。」


d0021152_11502035.jpg「ボク、おなじみタイワンリス。
 もちろんタイワンから来ました。」

1935年ごろ伊豆大島の自然動物園から
逃げ出した。
神奈川県では、大島から54匹を
江ノ島植物園に連れてきて飼育を始めたが
台風で小屋が壊れ、タイワンリスは、
弁天橋を渡り(!)、繁殖するようになった。

タイワンリスは、ニホンリスと異なり集団性が強く仲間同士は鳴き声で
コミュニケーションをしており、ヘビに出会ったとき「チーチー」、
ネコに出会ったとき「ワンワン」、猛禽に出会ったとき「ガッ」、などの声を出す。

舞岡で、「鳥の巣だ♪」と思ったものはだいたいタイワンリスの巣だったりする...


d0021152_12103757.jpgメダカ?カダヤシ? どちらでしょう?
この写真では見分けがつかないほど、
とてもよく似ています。

「ワタシはメダカ。キレイな川が少なくなって、
 絶滅の恐れがある種といわれています」

「ワタシはカダヤシ。
 アメリカから来ました。」

カダヤシはその名のごとく、蚊を駆除する目的で海外から移入された。
カダヤシの方が水質汚染にも強く、メダカを駆逐していることが報告されている。
「両種は競争関係にあり、カダヤシの方が優位でメダカを駆逐する。」のだそうです。
両者は餌とするものには顕著な違いがあり、メダカは植物性、カダヤシは動物性が中心。
カダヤシは、メダカのタマゴも食べてしまうと、他のHPに書いてありました...
 メダカとカダヤシの写真 山口県立厚狭高等学校生物部HP

去年谷戸学校で、池のかい掘をした時には、カダヤシの方が多くみつかりました。


8月にみた、外来種はこのへんで。(9月につづく...)
う〜ん...どうしてかな〜と考えると、やっぱり原因は「人」ですよね。
そこに放たれたら、其処で適応しようとする。
それはその生き物にとっては当然の摂理のように思えます。
アニメ「あらいぐまラスカル」のラストシーンは、
少年が、ラスカルは自然とともに暮らすのが一番だと森に放します。
これを真似て捨てる人も多かったようだとの情報もあります。
けど、アメリカではなくて「ここはニッポン」。
それからどうなるのかをよく考える必要があります。

上記の動植物でタイワンリス以外は、
日本生態学会で「日本の侵略的外来種ワースト100」にランクインしている動植物です。
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by tutinokai | 2005-08-28 13:49 | いのちの環
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