稲穂の上を通り抜けてゆく風。
稲穂が同じ方向に揺れています。 稲穂の上には、スズメよけのネット。 ネットと稲穂を結ぶのは蜘蛛の糸。 8月、コガネグモは大きな巣を張っていた。 9月、稲穂の上にはジョロウグモの巣。 「秋の女王」、ジョロウグモ(女郎蜘蛛) 前方に、エサなどが残る網、 真ん中に、ジョロウグモのメスの大きな網、 後方に、小さなカラダのオスのいる網、 3段の巣になっています。 田んぼの風の通り道と、同じ向きで、 すべてのジョロウグモが3段の順番、同じく巣を張っています。 私は思いました。風に運ばれた餌(虫)をキャッチするから前方にエサの巣なんだ、と。 実際は、真ん中の目の細かい糸が張られた網が、 縦糸は粘り気がなく、横糸に粘り気があり、虫がからみつくようになっていて、 そこでかかった虫を食べ、食べ残しを前方の網に運ぶのだそうです。 オスはカマキリ同様、大きなメスに食べられてしまわないように エサもほとんど食べずに、じっと居候を決め込んで、 メスが成体となって訪れる恋の季節を待っています。 そして、 10月半ば、交接(交尾のこと)を終えたメスは巣を離れ、 木の葉や幹に楕円形の白い卵嚢を付け、その中に500個ほどの卵を産みつける。 そして、卵嚢が目立たないように枯れ葉を張り付ける。 卵で越冬し、5月半ばに誕生した子グモは木の枝にのぼってゆき、 おしりから糸を出し、その糸を風に流して枝先から糸に乗って旅立ってゆく。 風に乗って旅立ってゆく子グモの姿は、里山の春の景色。みてみたいです。 → こちらは、8月に成熟するコガネグモが、 9月に産んだ卵嚢。 おとなりの田んぼにて。 だけど もうすぐ稲刈りでネットははずしてしまうヨ。 そのトコロ、なんとも...な気持ちになります。
by tutinokai
| 2005-09-18 15:45
| 田んぼの生物
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