charlieさんのクモのはなし 〜 秋の女王 〜

d0021152_0473870.jpg稲穂の上を通り抜けてゆく風。
稲穂が同じ方向に揺れています。

稲穂の上には、スズメよけのネット。
ネットと稲穂を結ぶのは蜘蛛の糸。

8月、コガネグモは大きな巣を張っていた。
9月、稲穂の上にはジョロウグモの巣。
「秋の女王」、ジョロウグモ(女郎蜘蛛)

前方に、エサなどが残る網、
真ん中に、ジョロウグモのメスの大きな網、
後方に、小さなカラダのオスのいる網、
3段の巣になっています。

田んぼの風の通り道と、同じ向きで、
すべてのジョロウグモが3段の順番、同じく巣を張っています。

私は思いました。風に運ばれた餌(虫)をキャッチするから前方にエサの巣なんだ、と。

実際は、真ん中の目の細かい糸が張られた網が、
縦糸は粘り気がなく、横糸に粘り気があり、虫がからみつくようになっていて、
そこでかかった虫を食べ、食べ残しを前方の網に運ぶのだそうです。

オスはカマキリ同様、大きなメスに食べられてしまわないように
エサもほとんど食べずに、じっと居候を決め込んで、
メスが成体となって訪れる恋の季節を待っています。

そして、
10月半ば、交接(交尾のこと)を終えたメスは巣を離れ、
木の葉や幹に楕円形の白い卵嚢を付け、その中に500個ほどの卵を産みつける。
そして、卵嚢が目立たないように枯れ葉を張り付ける。

卵で越冬し、5月半ばに誕生した子グモは木の枝にのぼってゆき、
おしりから糸を出し、その糸を風に流して枝先から糸に乗って旅立ってゆく。

風に乗って旅立ってゆく子グモの姿は、里山の春の景色。みてみたいです。

d0021152_243738.jpg

こちらは、8月に成熟するコガネグモが、
9月に産んだ卵嚢。
おとなりの田んぼにて。

だけど
もうすぐ稲刈りでネットははずしてしまうヨ。
そのトコロ、なんとも...な気持ちになります。
[PR]
by tutinokai | 2005-09-18 15:45 | 田んぼの生物
<< 生きとし生けるものの場処 その2 雑木林から 9/18 >>