生きとし生けるものの場処 その2

古代ハス(大賀ハス)の咲いた田んぼのおとなりの池に、
たくさんの小さなカエルが、はんぶん顔を出しています。
浅い水たまりには、そのまた小さなオタマジャクシと
メダカ or カダヤシが泳いでいます。
「土の会」いのちの環8月 生きとし生けるものの場処

d0021152_22353836.jpgd0021152_223645100.jpg
オタマジャクシのなかに、ひときわ大きなオタマがいました。

「ワシハ、ウシガエルのオタマジャクシ。
 北米から来ました。もう日本にきてからかれこれ90年近くになるのう」

世界各地に人為的に移入され、日本にも大正時代に、食用として移入されたものが
逃げ出して野生化した。別名ショクヨウガエルとも呼ばれ、現在も食用とされている。
国内最大級のカエルで、ウシの鳴き声のような低音で遠くまで響き渡る。
やや濁った水場を好む。繁殖期は六月から七月頃で、6000から20000個の卵を産む。
大型の昆虫・ザリガニ・魚・ネズミ、小鳥、小型のヘビさえも捕食する。
この点から在来種への圧迫が危惧されている。
外来生物法における指定第二陣の対象生物となった。
Yahoo! きっず図鑑 ウシガエル

d0021152_1931948.jpgd0021152_1912727.jpg

そして今、此処に、じりじりハサミを上げながら、オタマさんに近寄ってゆくザリガニ。
「ああ、生きとし生けるものの摂理...リアルだなあ...」なんて思ったり。

「ボクは、アメリカザリガニ。 その名のとおり、アメリカ南東部から来ました。
 いまや、世界一の分布域を持つ、スーパーザリガニです。」

日本には、昭和2年、それより前に輸入されていた食用ガエル(ウシガエル!)の
養殖池に「餌」として神奈川県大船(!!)に、約20匹が持ち込まれた。
ウシガエルの養殖池から逃げ出した個体が持ち前の適応力で生き残り、繁殖。
世界各地で同じような状況が起こっている。
(ああ、ザリガニもタイワンリスも逃がしてしまったのね。かながわけん...)


d0021152_19312825.jpgphoto / 右
そんななか、
蓮の葉の上をスルスルっと這ってゆくヘビ。

きっと、このヘビもまた
カエルを食べ、
ウシガエルに食べられる(?!)という
いのちの環。

今此処に、
生きている生き物たちにとっては、外来種であるかどうかなんてことを知る由もない。
知ったからといって(知れないけど...)、何ができるわけでもない。
生き物たちは、日々生きるために其処にいる。
また、外来種である彼らも、そこに放たれたら、其処で適応しようとする。
それはその生き物にとっては当然の摂理のように思えます。
子どもの頃、ザリガニ釣りをして遊んだ記憶があります。
外来種の生き物であっても、もう其処で慣れ親しんでいる生き物もいます。

8月の欄で、
「生けとし生けるすべてのものはつながっている、いのちの環。(人間は唯一の例外...?)」
と書きました。
ケドケド、人間だって、いのちの環の仲間。例外ではないはずです。

小さな池から、田んぼから、いのちの環がはじまります。


平成16年6月、
日本在来の生物を捕食したり、これらと競合したりして、生態系を損ねたり、
人の生命・身体、農林水産業に被害を与えたりする、
あるいはそうするおそれのある外来生物による被害を防止するために、
それらを「特定外来生物」等として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入等について
規制を行うとともに、必要に応じて国や自治体が野外等の外来生物の防除を行うことを
定める法律。通称「外来生物法」が施行されました。
外来生物法 環境省自然環境局HP  外来種図鑑 FLASH版
[PR]
by tutinokai | 2005-09-18 15:46 | いのちの環
<< 幼虫、葉っぱを食べる。 charlieさんのクモのはな... >>