君の名は...

d0021152_0404863.jpgさて、調査の続きの、我らムクノキです。
秋が深まり、色づき始めた雑木林ですが、
こちらはまだ緑の葉です。

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たくさんの生き物が憩う場所になりました。
昼下がりの陽の光を浴びながら、葉のうらにはでんでんむし。きれいです。

d0021152_047209.jpgd0021152_0473142.jpgまた幼虫がいました。そして、飛び立ったチョウの抜け殻、白い跡。
きっと最初にみつけた幼虫が飛び立っていったのだと思います。

蝶の名は、「アカボシゴマダラ」とわかりました。(蝶の専門家の先生にお聞きしました) 
背中の突起が4対なのが決めてだそうです。
アカボシゴマダラ タテハチョウ科 原産地:奄美大島

そして、このチョウ、アカボシゴマダラを調べると、こんな事実がありました。

「侵食広がる外来種 昆虫界“汚染” マニアが放虫か 専門家「生態系乱す恐れ」 」
  西日本新聞 2003.08.22掲載
タテハチョウの仲間の中国原産アカボシゴマダラが神奈川県に定着したことが、
同県のチョウ研究者らの二十一日までの調査で分かった。
大半は、マニアが飼育した虫を故意に放ったためとみられ、
専門家は「放虫ゲリラ」と呼んで批判している。
アカボシゴマダラは羽を広げると幅七—九センチになる大型のチョウ。
奄美諸島や中国などに分布する。
神奈川県のチョウは、羽の模様から中国南部の系統と判定された。
生きたチョウの輸入は通常認められていない。
まず一九九五年に埼玉県各地で初めて採集されたが、定着しなかった。
これも出現状況から放虫ゲリラによるとみられている。
次いで九八、九九、二〇〇一年に神奈川県の藤沢市などの湘南地方で、
ぽつぽつ目撃された。〇二年には湘南一帯で広く採集され、
エノキの幹に付いて越冬する幼虫も多数見つかった。今夏はさらに増え、
鎌倉市を中心に分布域を広げつつあり、マニアが採集に駆けつけるほどだ。

環境省 外来生物法のなかでは、
「選定の対象とならないが注意喚起が必要な外来生物」として挙げられている。
なかで、侵入、定着は人為的な放蝶行為によるものと考えられており、
本種の幼虫は食樹エノキの枝の分岐、幹上でも越冬するため、
落葉で越冬する在来種ゴマダラチョウ幼虫よりも早く新葉に到達し、
到達した葉上で台座を作りその位置を占めることができるため、
アカボシゴマダラの方が優位ではないかと推察されている。 ...とある。
 
そこで度々登場する気になる3文字。「エノキ
アカボシゴマダラの食樹はニレ科のエノキ属。ムクノキはニレ科のムクノキ属。
もういちど復習。谷戸学校での葉の観察。
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        ムクノキ       エノキ
 全体の形* 卵形(狭卵形)    楕円形(広い卵形)
       単葉         単葉
   葉脈* 枝分かれ       枝分かれ
  葉の縁* 鋸歯         全縁、歯牙
 葉の先端* 尖鋭頭        尖鋭頭
 葉の基部* 円形(広いくさび形) 左右不同
 葉の厚み* 洋紙質(やすり)   洋紙質
葉のつき方* 互生         互生
触った感じ* ざらざらしている   つるつる(つやあり)
   匂い* みどり        みどり
  その他* 基部から3本の葉脈   基部から3本の葉脈

葉の基部が、左右不同。それから手触り。
ありゃ、君の名はムクノキではなく、「エノキ」のようです。

それは、この木にやってきた一匹の幼虫が教えてくれたこと。
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by tutinokai | 2005-10-23 13:39 | ムクノキ&エノキ日記
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