それはショッキングなものでありました。 なんだか、 じっとみていました。 あるトンボの死なのですが... 「生きるための死に方」「死ぬための生き方」... そんなタイトルの2冊の本を読んだことがあります。 「死」というものはとてもこわいことで辛いことで悲しいこと。 と、どうしても思ってしまいます。それでいいとも思います。 けど、それは誰しもが避けて通れない道。 それは生きとし生けるものすべてのものにあるもの。 この田んぼのなかで、強き者が弱き者を食べること、 食物連鎖の端々をみてきました。 食物連鎖の頂点に立つ人間は、時に、その環を意識できないくらい 傲慢でもあるけれども、その環を感じ、守ろうとすることもできる。 そう思って行動をとれる、そう在りたいものです。 小さな生き物から始まる連鎖の恩恵を受けてお米は実る。 そうして、たくさんのいのちをいただいている。 このトンボは、力尽きて水に落ちてしまったのかもしれないし、 思いがけず、そうなってしまったのかもしれない。 このトンボは、きっと微生物によって分解され、土へと還る。 そしてまた、稲がそれを受け継いでゆく。 生死混じり合う田んぼの一幕をみた気がしました。 人間である私は、このトンボに感謝をするしかありません。 すべてがつながっている。そんな壮大な想いへと続く、 田んぼって、いのちのみなもとなんだなあ。ああ、田んぼって 奥深い...
by tutinokai
| 2005-11-23 11:12
| 田んぼの生物
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