オケラッタ♪

d0021152_17171425.jpgmole criket=モグラコオロギ
オケラ(ケラ)。
上半身がモグラ、下半身がコオロギのような
土掘り名人オケラです。
大きなその前脚で、根っこなどもなんのその。
なんとオケラは、
飛ぶこともできるし、泳ぐこともできる
マルチな才能の持ち主。


体に毛が生えていて、土のなかで土が体に着かないようになっている。
そしてその毛の間に空気と油が含まれていることで、水に浮くこともできるというワケ。

その羽根で、「ジーーー」と鳴く。コオロギのよう。
(昔はミミズの鳴き声といわれたそうな)

食性は雑食性。
植物(イネ、ムギ、芝草など)の根や葉、小動物(ミミズ)、昆虫の死骸などを食べる。
稲作をするヒトにとっては、害虫?益虫?どちらでも♪
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湿った土の中を好み、
成虫で越冬し、春が産卵期。

田起こしは春。オケラさん大慌て。
みつけるとすばしっこく、
すかさず土のなかへ。
その姿がなんだかかわいい。
(photo 右:オケラさんのおしり)

ひと財産なくしてしまった時に使う言葉、「オケラになる」。
オケラを手で掴むと、大きな前足を持ち上げる姿が、「お手上げ」のポーズに見えるため。
土掘り名人、空を飛び、泳ぎもできるマルチなオケラさんなのにね。

湿った土を好む=田んぼ好条件!のオケラは、今では「幻」といわれもするほど
姿を消しつつある珍しい虫にもなっています。
それは、近年の水田環境の変化。
周囲や水路のコンクリート化、U字溝に落ちると這い上がれずに死んでしまう...
と、地中に穴を掘って生活しているオケラにとっては厳しい生息環境におかれたことから。

田んぼが、ヒトだけではなくて多くの生き物とともにあることのしあわせを
想わせるオケラさんなのでした。
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by tutinokai | 2006-04-23 09:50 | 田んぼの生物
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