アカネ
赤とんぼ ナツアカネかなアキアカネかな 稲にとまって 休んでいます オオシオカラトンボ(photo:左) ちょんちょん尾を田んぼにつけて、卵を産みつけています 田んぼの水際、朝露に濡れた羽が乾くのをじいっと止まって待っています(7/12) 黄とんぼ(7/27) 胸紋がないので、 薄羽黄トンボ(ウスバキトンボ)。 別名、盆トンボ。精霊トンボ。 近くにやって来てくれる 人なつこいトンボです。 6月、 田植えが終わり、 水の張った田んぼに産卵。 田んぼに産卵できるのは、 稲の葉が茂る前。 田植えから20日以内といわれる。 産卵で田んぼに舞い降りる時に、 稲が邪魔になるから。 7月、 田んぼで生まれます。 産卵して、5日後に幼虫が生まれ 脱皮を5回繰り返して、 30日で成虫になる。 なんともスピード成長のトンボです。 薄羽黄トンボは、渡りトンボ。東南アジアからやってきた。 薄羽黄トンボは、水田定住派と移動派がいる。 定住派は、稲刈りの時期まで見ることができる。なかには長生きサンもいる。 移動派は、日本列島を北上を続ける。 だけど! 薄羽黄トンボは寒さが苦手。移動先(日本)で、越冬できず死んでしまいます。 では、なぜ、北上するのか。それはちゃんとはわかっていません。 遠い東南アジアから、産卵し、成虫になり、世代交代をしながら、また旅をする。 そういう本能がDNAに組み込まれているのでしょうか。 そうしてまた次の年、 東南アジアの定住派が産んだ卵から孵ったトンボが、また海を越えてやってくる。 ...運命を感じます。いのちの不思議。 参照文献: 「「百姓仕事」が自然をつくる 2400年めの赤トンボ」宇根豊著 築地書館
by tutinokai
| 2006-07-27 16:40
| 田んぼの生物
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