Charlieさんのセミの話

d0021152_253014.jpg
ムクノキに夏のお客様です。
セミのヌケガラ。
ムクノキの下の方の葉にありました。

このヌケガラは何というセミでしょう。
よ〜く観察したらわかるヨ♪

横浜でよくみることのできるみれるセミは
5種類です。
「チーーーーー」のニイニイゼミ は、夏の訪れ
「カナカナカナ」のヒグラシ
「ジーッジーッ」のアブラゼミ
「ミンミンミー」のミンミンゼミ
「オーシツクツク」のツクツクボウシ そして、夏の終わり
関東で最近みられるようになってきたのは、「シャーシャーシャー」のクマゼミ
(地球温暖化の影響で、北上してきたといわれています)

抜け殻の特徴。それぞれ。
まず、ニイニイゼミは、小さくてまるっこい。土がついている。
低い場所でみつかる。草などにもとまっている。
ヒグラシとツクツクボウシも、小さくて細いからだの抜け殻。土はついていない。
アブラゼミとミンミンゼミが、よくみかけるサイズ。
クマゼミは、大きい抜け殻(まだ抜け殻は関東では珍しいものです)

とすると、ムクノキにやって来たセミは、アブラゼミかミンミンゼミのどちらかです。

d0021152_254933.jpgアブラゼミかはたまたミンミンゼミか。
決め手は、触角の違い。

7節あるうちの、
2番目と3番目の長さに注目。
3番目の方が長ければ、アブラゼミ。
同じ長さであれば、ミンミンゼミ。

d0021152_26878.jpgはい、ズームイン。
3番目が長くなっています。

というわけで、
アブラゼミ!

ムクノキに「アブラゼミ」がやって来ました。



ちなみに、ヒグラシとツクツクボウシは、触角が8節あります。
3番目と4番目の長さに注目。
4番目の方が長ければ、ヒグラシ。同じ長さであれば、ツクツクボウシです。

オスかな?メスかな?
これも抜け殻から知ることができます。

どこをみるかというと、おしりの部分。形の違いがあります。
オスは、まるい。              メスは、まるの上に2本のラインがある。
↓オス                   ↓メス
d0021152_2105516.jpgd0021152_273832.jpg

d0021152_262757.jpgムクノキの抜け殻はどうでしょう?

おしりは、まるい部分だけです。

というわけで、
オス!

ムクノキに
「アブラゼミのオス」がやって来ました。

セミの出始めは、「オス」が多いのだそうです。
そして、一番みることができるセミはアブラゼミです。
一番スタンダードなセミだったということですね。

7年という長い月日を、土の中で過ごし、土から出て、羽化して一週間の命。
ジーッジーッと、鳴いているのはオスです。メスは鳴きません。
鳴くのは、オスのラブコール。
「ムクノキのアブラゼミ、オス」もこの里山で鳴いています。

さて、羽化しようとする時、コンクリートだったら出られない。
卵を産もうとする時、枯れ木がないと産むことができない。
(生きている木は、木の中に卵を産んだ後にその穴が木の成長により塞がってしまいます)

此処(里山)なら、安心だね。
土があり、雑木林の手入れがされ、枯れ木だってある。
ムクノキの成長に、この里山の未来を思い描くように、
セミのいのちへの安心も一緒にずっと続きますように。

セミの抜け殻からみえてくることがあります。
自然観察で大事なことは「生きものに迷惑をかけない」ということ。
抜け殻は、そういう意味でも優しいアイテムになります。
[PR]
by tutinokai | 2006-08-20 10:59 | ムクノキ&エノキ日記
<< 夏の畦 8月の訪問者 >>