5月、
エノキの葉っぱに緊急事態発生! なんだかきもちわるいですよぅ。 虫こぶ。または、虫えいとも呼ばれるそれは、 昆虫類(タマバエやタマバチ)、ダニ類、 アブラムシの寄生や、菌などにより、 刺激を受けた植物細胞が、 異常成長してできたもの。 日本では、569種の植物に虫こぶがつくられることわかっている。 虫こぶは、芽、茎、葉、蕾、花、実、根など、様々な部位につくられる。 さて、エノキにできた虫こぶの正体は? その名は、エノキハトガリタマフシ(榎葉尖り玉付子)。 虫こぶの名前のつけ方にはルールがある。 植物名+虫こぶの出来る場所+虫こぶの形+フシが一般的。 なので、 エノキ+葉+トガリタマ(先がとがった球状)+「フシ」 = エノキハトガリタマフシ なっとく! 虫こぶは、手でぽろりととれました。 中を開けてみると、 1匹の幼虫が入っています。 エノキトガリタマバエ (虫こぶ名:エノキハトガリタマフシ) ちなみに、 虫こぶにはタンニンが多く含まれていて、 染料や医薬品、食物として利用されている とのこと。(ほんと!?) 6月、 虫こぶが茶色になってきました。 エノキハトガリタマフシは、 エノキの新葉が出てくる直前に 羽化して産卵し、 葉が柔らかいうちに虫こぶを作る。 虫こぶは、 5〜6月に成熟し、地上にぽろりと落ちる。 そのまま地上で、虫こぶの中で 翌春まで休眠し、蛹化する。 私は、地面に落ちた時、エノキの近くに留まれるように、 マルではなく、トガリタマなんじゃないかなと想像します。 8月、 もうほとんどの虫こぶはとれて、地面へ。 そして、また春に羽化して、産卵して... ああ、エノキハトガリタマフシの人生。 四季を、一生を、エノキと共に生きているのでした。 此処の雑木林に植えて2年目のエノキ。 去年、エノキトガリタマバエはぶ〜んと飛んで来て、エノキをみつけて、 「ココだ!」と生きてゆく場所を決めたのでしょうね。
by tutinokai
| 2006-08-20 15:42
| ムクノキ&エノキ日記
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