a cosmopolitan

どちらのタンポポが、あなたのイメージする「タンポポ」ですか?

d0021152_039076.jpgd0021152_0391871.jpg

↑カントウタンポポ      ↑セイヨウタンポポ


野原でみるタンポポ  アスファルトの隙間から健気に咲くタンポポ 
わたぼうしを飛ばした記憶...
おそらく「セイヨウタンポポ」の方が、今は見ることが多いと思います。

セイヨウタンポポはその名のとおり「西洋」、ヨーロッパから来たタンポポ。
外来種であるタンポポが日本中を席巻している。

そうして、侵入性が高く世界中に広く分布する種を、コスモポリタン種とよぶ。
(語源はコスポリタン: 国籍・民族などにとらわれず、世界的視野と行動力とをもつ人。
 世界人。国際人 からなる)

セイヨウタンポポは、ひなたでも元気に育つ。単独でもわたぼうしを作り子孫を残す。
たいして、在来種であるカントウタンポポは、
受粉されなければ種ができない。ゆえ、群生していなければいけない。
生き残る力からいって、セイヨウタンポポのカチ、である。

カントウタンポポは、セイヨウタンポポと同じ道ばたなどに咲く。
が、林縁などにも咲いているのをみかける。
にょろ〜っと茎が長いのもある。日陰でも対応しようとしているみたい。

コスモポリタン種が分布するということは、
 「地域色豊かであることが特徴であるはずの生き物の世界が、
次第に地球レベルで均質化している」ということ。
 
     (「生物保全の生態学」鷲谷いづみ著)


繁殖力の違いに加え、コンクリの道路、住宅地の造成...
人による環境の変化が、
カントウタンポポがセイヨウタンポポにおされる理由にもなっているだろう。

里山がどんどん失われている今、
「みかける場所」=人の暮らしている場所であって、
それは街に適応したセイヨウタンポポの咲く場所ということなのかもしれない。


カントウタンポポは、林縁でもみかけることができる。
田んぼの脇の草原でみかけるのは、カントウタンポポ。
里山には、たくさんのカントウタンポポが咲いている。

上記の「地域色豊かであること」ということ。
日本には里山という環境がある。
雑木林、水田、湿地、池... 多様な環境が存在する里山。

いつまでも、カントウタンポポが咲く春が来るように。

人ができること、ちゃんとある。


↓カントウタンポポ              ↓セイヨウタンポポ
d0021152_13303.jpgd0021152_13319100.jpg

花のした、「総苞片」が、くるっとなっているのが、セイヨウタンポポ。


d0021152_1714653.jpg

タンポポとうまくつきあってきた文化があります。
葉っぱはサラダに、花は天ぷら、根っこは煎ってコーヒーに。
「野草をいただく」 そんな視点でみつめたら、あるある、あるある。
昔から、そうやって人は植物と向き合って、いのちとつながっていたりする。
タンポポの葉っぱは、シンプルなドレッシングをかけていただくのがいちばん♪

外来種も、そうやって積極的に利用すること。
そして、本来の環境を保全してゆくこと。

セイヨウタンポポもカントウタンポポも、おんなじいのち。
[PR]
by tutinokai | 2007-04-15 13:38 | いのちの環
<< 春が来た 清明 >>