4月、田んぼの畦草は小さな花々を咲かせています。
小さな虫たちもやってきました。 テントウムシの幼虫 この時期、ハハコグサなどにいる アブラムシを食べにやってたようです。 ナナホシテントウ(七星天道)の幼虫。 手にとると、すばやく動く幼虫。 成虫のお天道さんは指先めざして(高い方高い方へ)移動しますが、 幼虫は高い低い縦横無尽。 「あっ!」 幼虫が手から落ちて下の田んぼへ。 田んぼには少し水が張ってあります。 幼虫が落ちた瞬間、0.コンマ何秒の瞬間に、 幼虫に飛びかかった生きものが!! 「ええッ!」 そしてまた、1秒もしないうちに その生きものは幼虫から飛び去って逃げてゆきました。 「なんで!?なにがあった??」 幼虫は、からだをくねらせて水面を泳ぎ、畦土に辿り着きました。 ナナホシテントウの幼虫に 飛びかかったのは キクヅキコモリグモ(菊月子守蜘蛛)たぶん。 頭胸部中心の腹部寄りに黒い縦線が特徴です。 なぜ、 テントウムシの幼虫を食べずに逃げたのか。 それは、 私の手のひらをみればわかることでした。 黄色い液が手にいくつかついていました。 この液は、足の関節から出ていて、 アルカロイドという物質が含まれ、特有の臭いと苦みがあり、 小鳥やアリなどはこの液を嫌う、とのこと。 この成分を出すことで、テントウムシは捕まって餌にされてしまわないのです。 コモリグモも、ナナホシテントウムシの幼虫には、 お手上げだったのでは?と推測できます。 ほんの数秒の生きものたちのドラマ。 すごいものをみました。 生きものたちはいつも生死と隣り合わせ。 けど、それぞれにたくましいなあと思う出来事でした。 けっこう、テントウムシについて書いています。 「母なる草 ハハコグサ 〜天道虫編〜」2007.5 「テントウ虫」2005.5 「冬のおてんとさん」2005.10
by tutinokai
| 2009-05-02 16:04
| いのちの環
|
カテゴリ
以前の記事
2009年 05月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 01月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 Link
tutinokai
森のようちえん 葉山もりのわ ゆいまーる ひろしとまりこの 日限山だより 風のむろさん 検索ツール Yahoo! きっず図鑑 Copyright (c) 2005-2008 tutinokai All rights reserved 最新のトラックバック
ライフログ
田んぼの本
草花の本
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||