生きる知恵

4月、田んぼの畦草は小さな花々を咲かせています。
小さな虫たちもやってきました。

d0021152_1648237.jpgテントウムシの幼虫
この時期、ハハコグサなどにいる
アブラムシを食べにやってたようです。

ナナホシテントウ(七星天道)の幼虫。

手にとると、すばやく動く幼虫。
成虫のお天道さんは指先めざして(高い方高い方へ)移動しますが、
幼虫は高い低い縦横無尽。

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「あっ!」
幼虫が手から落ちて下の田んぼへ。
田んぼには少し水が張ってあります。

幼虫が落ちた瞬間、0.コンマ何秒の瞬間に、
幼虫に飛びかかった生きものが!!

「ええッ!」

そしてまた、1秒もしないうちに
その生きものは幼虫から飛び去って逃げてゆきました。

「なんで!?なにがあった??」

幼虫は、からだをくねらせて水面を泳ぎ、畦土に辿り着きました。

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ナナホシテントウの幼虫に
飛びかかったのは
キクヅキコモリグモ(菊月子守蜘蛛)たぶん。
頭胸部中心の腹部寄りに黒い縦線が特徴です。

なぜ、
テントウムシの幼虫を食べずに逃げたのか。
それは、
私の手のひらをみればわかることでした。

黄色い液が手にいくつかついていました。
この液は、足の関節から出ていて、
アルカロイドという物質が含まれ、特有の臭いと苦みがあり、
小鳥やアリなどはこの液を嫌う、とのこと。
この成分を出すことで、テントウムシは捕まって餌にされてしまわないのです。

コモリグモも、ナナホシテントウムシの幼虫には、
お手上げだったのでは?と推測できます。

ほんの数秒の生きものたちのドラマ。
すごいものをみました。
生きものたちはいつも生死と隣り合わせ。
けど、それぞれにたくましいなあと思う出来事でした。


けっこう、テントウムシについて書いています。
「母なる草 ハハコグサ 〜天道虫編〜」2007.5
「テントウ虫」2005.5
「冬のおてんとさん」2005.10
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by tutinokai | 2009-05-02 16:04 | いのちの環
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