カテゴリ:田んぼ通信( 56 )

寒田起こし

d0021152_1912692.jpg稲孫茂る冬の田んぼ。

三本鍬や平鍬を
田んぼに入れる。
冬の田起こしは、
来年の稔りに向けて、
いい土となるように。



土を起こすことによって、土の中の稲藁の発酵をすすめる。
畑でいう天地返しのように、土が凍る(しみる)ことによって
土に空気が触れ、より細かくもなって、田の草の根を枯らして。
そしてそれは、田んぼの栄養に。
目にみえないような小さな生き物たちが、田んぼを潤してゆく。

寒い冬を越えたらと、また春の田起こしをします。
春の田起こしは3月に。

それまで、ゆっくりするとしますか。
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by tutinokai | 2005-12-04 10:11 | 田んぼ通信

収穫祭

d0021152_22242938.jpgかまどに薪を。
お釜にせいろを2つ重ねて。
洗って、一晩。もち米2kg。
40分。湯気がめじるし。
打ち水は、
おもちはかけない、
おこわはかける。

パチパチとたき火の匂い。

たくさんのお客さんと一年の恵みに感謝を。
たくさんの縁に感謝を。

d0021152_22534878.jpg杵と臼。
捏ねるさいしょは手早く、
力をこめて。
突き手一回、添える手一回。

ぺったん、
 ぺったん、
  ぺったん。


d0021152_22595136.jpg収穫祭メニューは、
きなこ、あんころ、
からみもち。

大盛況に、心まんぷく。
おいしいね。
ああ、しあわせ。

自然に感謝。

米作りや、畑での野菜、雑木林、自然観察、藁細工などの工芸...
日頃舞岡公園で行われていること。
舞岡公園小谷戸の里の、年に一度の収穫祭は11月23日の祝日。
収穫祭は一年の実りに感謝して愉しむ一日。
お餅つきを始め、黒米のお結びや、お野菜たっぷり谷戸鍋、焼き芋...
つる細工、丸太切り、くるみ割りリスさん体験などなど。

舞岡公園にゴミ箱はありません。大勢の人が訪れる収穫祭でも同じこと。
みなさん、おはしとおわん持参です。
また水源を抱く小谷戸の里。食材は持ち込み原則不可。
鍋等を洗い、廃水となる時に油分等を出さないという配慮です。
ひとりひとりがそれを当たり前のこととして、集うお祭りの一日です。
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by tutinokai | 2005-11-23 10:53 | 田んぼ通信

脱穀

d0021152_339345.jpg稲架にかけた稲穂、
風に吹かれて
脱穀の時を迎えます。
リヤカーに積まれていく稲穂。
稔りの笑顔。

雨ふり晴れて、
いよいよの脱穀です。

d0021152_3384275.jpg足踏みの脱殼機。
ペダルをリズムよく踏んで、
稲束をしっかり持って、
先の稲をはずしていきます。
機械が回転する大きな音。

ケースのなかにいっぱいに
なっていく稲穂(花序)。

d0021152_3373791.jpg2段階でふるいにかけます。

これが、大変な作業なのです。
機械ならきっと
あっという間の作業ですが、
こちらは手作業。
たくさんの人の手で
茎や穂軸をはずしていきます。


みんなの話し声、笑いとともに作業がすすみます。
「結い」の作業がここにもありました。

d0021152_3363234.jpg唐簑(とうみ)という
昔ながらの機械。
隙間を調節し、
籾が落ちる時に
ハンドルを回して
風を起こす。
弱すぎず、強すぎず
風を起こすもの技。


d0021152_3352434.jpg軽い米、重い米がわけられる。
軽い籾は、
すなわち中身が入っていない
ということ。

ほんにまあ、
昔の人が作った機械。
よくできています。
ステキです。

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脱穀をおえた籾を12キロずつ袋詰め。
総量93キロ。
126㎡の
4番田んぼからの恵み。
米俵一つとはんぶん。

みなさんお疲れした!

d0021152_3405960.jpgそして稲穂をはずした藁は、
束ねてゆきます。
藁は様々なことに
利用されます。
畑で苗を守るマルチ、
草履や蓑かさなどの藁細工...
案山子も♪
余すところはありません!

〜余談のお米話〜
精米まえですけれど(もち米なんだけど)、
一回に食べるお米の量が「一合」とすると、一日三食で三合です。
昔の暦では一年が360日だったので、三合×360日で、1080合。
一人の人が一年に食べるお米の量が「一石」 一石は約150キロ。 
昔の人は現代の2.5倍のお米を食べた。(現代人は年間60キロということ)
(一俵は60キロ。一年間に米俵ひとつ食べているということ)

そして、一石がとれる面積が「一反」
(現代では一反で500キロのお米がとれるそうです。当時の3倍以上!)
一反は300坪。昔は一反360坪でした。
だから一坪は一人が一日に食べるお米がとれる面積を一坪という。
お米一石(一年に食べる量)を買える金額が「一両」
お米からの単位いろいろ。
昔から生活に密着したものだったということがわかります。
  参照文献:「田んぼの教室」家の光協会

ちなみに日本の食料自給率。お米は100%です。
(他全体の日本の食料自給率は40%。)
毎日食べている食料のほとんどを外国からの輸入に頼っている。
輸入した食料の1/3をそのまま食べ残し=捨てているという現実。
多くの国で、日本のために食糧が作られている。
その作っている人は、安い賃金でその地主に雇われ、重労働をしている。
その人たちの多くの人たちはその作物を食べることはできない。


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人の手。
ひと粒、ひと粒。
もったいなくて、拾う。
ひと粒のお米の種が
80粒の実りとなる。
植物の神秘。すごいなあ。



先述の食料自給率の問題。
瑞穂の国ニッポン。
夏には青々とした田んぼを、秋には黄金色の風に揺れる稲穂を思います。
「(いのちを)いただきます」の意味を
ひとりひとりが、もっとイメージすることが必要なのだと思います。
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by tutinokai | 2005-11-03 10:33 | 田んぼ通信

刈田

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稲架(はざ)に
かけられていた稲穂たち、
脱穀へと旅立ってゆきました。


d0021152_432254.jpg田んぼには刈った跡から新しい葉の緑。
稲株の横から緑の茎。
小さな実り。
「稲孫」
(「ひこばえ」又は「ひつじ」という)

一般には、
「蘖(ひこばえ)」と書き、
伐った草木の根株から出た芽
切り倒された木の株や根から
再生してくる若い芽とある。
「孫生(ひこばえ)」ともいう。

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稲の強い生命力を思います。
刈田は、
藁色でさみしいイメージも
あるけれど、
小さな緑をたくさん感じて。
なんだか感動的だなあ〜と
思うのです。

photo / 赤トンボと稲架 2005.10
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ススキとセイタカアワダチソウ。
おかえりなさいは、赤とんぼ。

巡る。巡る。
一緒に生きよう。
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by tutinokai | 2005-11-03 09:57 | 田んぼ通信

稲刈り

d0021152_19271835.jpg実りの秋。
ごくろうさまの案山子。
いよいよの稲刈り。
稲の束を握る。
ザクザクとかまを入れる音。
収穫の心地よい音。

稲の間には、あわてた女郎蜘蛛。


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藁の匂い。笑、笑でございます。

稲架(はさ)にひとつひとつかけてゆく。
とってもきれい。
懐かしい思いになるのはなんでだろう。
ずっと残していきたい風景のように思う。

 photo(右) / 稲架とアカマンマ 2004.10
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稲刈り
稲をカマで刈る。4、5束にまとめる。水で湿らせた藁3本位で、束を縛る。
杭3本を田んぼのさし、縄でしばったものを2カ所。その間に竹を渡す。
稲束を7:3に分け、交互にしながら竹にかけてゆく。
交互にすることで、風通しを良くする。
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by tutinokai | 2005-10-09 09:17 | 田んぼ通信

田の守り人

d0021152_822651.jpg稲穂が頭を垂れてきて、金色の風に揺れる田んぼです。
周りの木には、チュンチュンすずめ。
すずめは集団でネットに降りて、重みをかけて
ユッサユッサとネットを揺らし、
お目当てのお米を食べようと...

そこで登場するのが、田の守り人。
案山子です。
「土の会」の今年の案山子は、
このニッポンの首相であります。
タイトル「小泉さんは今」


今のこの日本の姿を、姿勢を、どうか胸を張って誇れる国へ。
生まれ来る子どもたちのために。この田んぼからみえてくるものがあるような気がします。


他の田んぼもウォッチングしてみましょう。
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                案山子まつり開催中です♪
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by tutinokai | 2005-09-18 13:01 | 田んぼ通信

水抜き

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柿の葉がひとつふたつ色づいて。
実りの秋のはじまり。
おじぎをした稲穂の中で、
実りの感謝を想いながら、もうひと仕事。

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田んぼの水抜き
田んぼの縦横に、苗を抜いて鍬で掘る。
その窪みを水が通り、水を逃がす。水を減らしていくことで登熟向上していく40日間。
空気中の炭酸ガスと、根から吸収した水と太陽の光を利用してデンプンは作られる。
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by tutinokai | 2005-09-11 08:45 | 田んぼ通信

瑞穂

8月7日d0021152_0502491.jpg
稲の白い花が咲き始める。稲はお米を作り始める。
お米は稲の種子。
「オ・コ・メ」おしべとめしべを結ぶ「コ」
=米 そして「お米」です。

稲となる胚という部分と、
胚の栄養になる胚乳という部分がある。
スズメが大好き白いミルク(胚乳)は、
稲の赤ちゃんを育てるためのミルク。
(私もひと粒。甘かったです♪ スイマセン...)

8月21日

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ミルクの主な成分は、デンプンと糖。
光合成によって葉で作り出した栄養分をたくわえる。
ミルクはだんだんと固まって、白いお米になっていく。
甘いミルクの胚乳(お米)を包む緑色の皮は苦味がある。
スズメや虫から守るために、外側は苦くして食べられないようにしている。

8月28日 ネットのはしっこ、スズメたべたよ。
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稲穂の緑が頭を垂れて。「米」という字は、八十八。
ひと粒、ひと粒が愛おしい。ちとは、スズメにあげてもいいヨ。

  参照文献&お話:「田んぼの教室」家の光協会
            安曇野 舎爐夢ヒュッテ 臼井さん、AKOちゃん
            RICE PAPER 「88」
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by tutinokai | 2005-08-28 11:37 | 田んぼ通信

ネットかけ

d0021152_19111573.jpgd0021152_19342646.jpg
ネットかけ
分げつし、1株20本となり、1本から80粒。1600粒のもみの花。
お米の白い花は午前10時頃から数時間咲き、受粉し実を結ぶ。
穂の上から下の最後までの1週間。
小さな小さな花。

登熟期の柔らかい米粒、スズメは大好き。スズメよけのネットを張る。
スズメも賢い。集団で重みをかけて網を突破する。弛まないように上にも棒を渡す。
スズメとのにらめっこが始まる。


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ネット押えは、水路に生えている
セイタカアワダチソウの茎。
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by tutinokai | 2005-08-07 09:50 | 田んぼ通信

田の草とり 3回目

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5月22日の田植えより、
6週間とちょっとの田んぼです。
稲の高さは60cmほどになりました。

葉と茎の伸長、ぐんぐん。
7月上旬の今は、「最高分げつ期」(たぶん)
葉のなかでは穂になる準備をしています。


今年は田の草とり、3回やるんです!

d0021152_311437.jpg  photo / 稲(右)とヒエ(左)
稲の葉は、
葉身(ようしん)、葉鞘(ようしょう) 
境目に、葉耳(ようじ)と葉舌(ようぜつ)

田の草とりでヒエを発見。
白いひげ(葉舌)のあるのが稲。
ないのがヒエです。


イネ科の特徴 「カネゴン先生の植物教室」HPより

夏の太陽の光を浴びて、ぐんぐんぐんぐん育っています。
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by tutinokai | 2005-07-10 09:52 | 田んぼ通信