カテゴリ:田んぼの生物( 87 )

どじょっこ

d0021152_2153185.jpg田起こしの春、田んぼの始まり
土を堀ると、ドジョウ

乾田の冬
湿った土のなかで、なんとか生きてゆけるのは、
えら呼吸だけでなく、皮ふ呼吸ができるから。
そうして、寒い冬は冬眠してました。

さあ、春だよ。

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春になれば 氷(しが)こもとけて
どじょっこだの ふなっこだの
夜が明けたと思うべな
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by tutinokai | 2007-04-15 11:47 | 田んぼの生物

はじまりのトンボ

d0021152_21102434.jpg今は、4月半ば。
田起こしの田んぼの土の上
一匹のトンボをみつけました。

やわらかい羽根、弱々しいカラダ。
まだ、飛べそうにもないかんじです。

なにトンボ?

調べてもらい、「シオカラトンボ」とわかりました。
羽化したての、未成熟なシオカラトンボ。
羽化したては、オスもメスも黄色っぽい色をしている。
土の色になじむ、保護色のようです。
シッポの形から、オスのようです。

このトンボはきっと、越冬したヤゴが羽化したのだと思います。
冬、水を抜いた田んぼで辛抱しながら、春をむかえて羽化できました。
初夏、いちばんさいしょによくみかけるトンボはシオカラトンボ。
田んぼとトンボの新たな一年が始まりました。

成熟したシオカラトンボは、オスとメスでカラダの色が違います。
オスは、青白い色に変わり、メスはこのまま黄色味を増してゆきます。

↓シオカラトンボ オス            ↓シオカラトンボ メス(俗称:ムギワラトンボ) 
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by tutinokai | 2007-04-15 11:09 | 田んぼの生物

田起こしの虫たち2007 分解者から益虫へのバトン

d0021152_2153653.jpg子守をするから、コモリグモ
ウヅキコモリグモ(卯月子守蜘蛛)のようです

いつも白い卵を背負っていますが、
緑の卵なのは、今春はじめてみました
他にも緑の卵を背負ったクモがいました

稲にとって害虫である虫たちを食べてくれる
クモは、「益虫」

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テントウムシがあるいています
ナナホシテントウ(七星天道)
アブラムシの重要天敵

畦草のおともだち
テントウムシは、「益虫」

d0021152_0172965.jpg小さな水たまりをみつけてやってきたアメンボ。
ヒメアメンボ(姫アメンボ)

稲にとって害虫である虫たちを食べてくれる
アメンボは、「益虫」


d0021152_0453576.jpg稲株や落ち葉を食べて土に戻してくれる
「分解者」
ワラジムシ と ミミズ

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縁の下の力持ち「分解者」が、
活躍してきてくれた田んぼ。

稲がまだない、田起こしの虫たちの多くは、(人間にとって)稲の応援団。
これから稲が植わると、稲を食べてしまったり、稲にダメージを与えてしまう
「害虫」とよばれる(よばれてしまう)虫たちが、来るのを待ち構えています。
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by tutinokai | 2007-04-15 11:05 | 田んぼの生物

♪手のひらを太陽に

田起こしの田んぼ。オケラさんがあわてています。
オケラをみつけると、なんだかうれしい。その可愛らしさににっこりしちゃう。

d0021152_21467.jpg「手のひらを太陽に」 1番2番mix
♪僕らはみんな生きている
 生きているから笑うんだ
 僕らはみんな生きている
 生きているからうれしいんだ
 手のひらを太陽に すかしてみれば
 まっかに流れるぼくの血潮(ちしお)
 ミミズだって
 オケラだって アメンボだって
 みんなみんな生きているんだ 友だちなんだ


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ちなみに2番は、「トンボだって カエルだって ミツバチだってー」となる。

ミミズ、オケラ、アメンボ、トンボ、カエル、ミツバチ。
みーんな田んぼの生きものたち。このうたは田んぼの詩。

この曲の作詞は、アンパンマンのやなせたかし先生。
名曲(と私は思う)「アンパンマンマーチ」にも通じるスピリットを感じるこの歌。

d0021152_21263529.jpg田起こしの生き物たち。
あわてているオケラッタ。
”頭隠して尻隠さなかった" オケラさん。

今では珍しくなっているケラ。
オケラさんに逢えるしあわせ。
今年もみっけたオケラ。
変わらずに続く、歓びの歌。



「オケラッタ♪」土の会white 2006.4


※ 番外 「アンパンマンマーチ」はちなみにこんな歌詞  

♪そうだ! 嬉しいんだ 生きるよろこび たとえ 胸のきずがいたんでも
 何のために生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのはイヤだ!
 今を生きることで 熱いこころ燃える だから君は行くんだ 微笑んで

♪なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ わからないままおわる そんなのはイヤだ!
 忘れないで夢を こぼさないで涙 だから君はとぶんだ どこまでも

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by tutinokai | 2007-04-15 11:02 | 田んぼの生物

乾田だから、ミミズ

冬は水を抜いた乾田である田んぼ

そのことで、小さな生き物たちは、「住む場所」として
自分に合うかどうかの見極めをし、冬を過ごします。
水を求めて、水路にお引っ越しするもの。
乾いてゆく土のなかで、じっと水気を求めてガマンするもの。
そして、乾田だからこそ、やってきたもの。

d0021152_845075.jpgミミズは、乾いた田んぼにやってきた。
堆肥ふるいのときに、混ざってやってきた
ミミズもいます。

もし、ミミズがいなかったら...
去年の株などの分解が
それほど進まないかもしれません。
たくさん、まるっこいフンをして。
それはいい土となり、
春の田植えへと導いてくれる。

「ふゆみずたんぼ」であることでの生物多様性もあるけれど、
乾田であるからやってくる、小さな生き物たちもいるのでした。
自然のシステムは、ほんとうにうまくいっているなあと思います。
もうすぐ、水を入れるから、そのときは畦にいくんだよー。

「大地の虫 自然のクワ」土の会white 2006.2
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by tutinokai | 2007-03-18 11:44 | 田んぼの生物

雨粒のレース


12月は、活発にうごく虫は見当たりません。
ハクセキレイなどの野鳥と、目にみえない微生物の世界。

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けれど、
じっと田んぼをみていると、
寒田起こしをした、
でこぼこの土の隙間に

雨風をしのいで、寒さに耐えて
ひっそりと、生きものの気配。

蜘蛛の巣。
雨粒のレースになっています
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by tutinokai | 2006-12-22 13:24 | 田んぼの生物

11月の虫たち

d0021152_1601878.jpg収穫が終わり、
お休みしている田んぼにも
虫たちは生きています。

じっとよーくみていると
動いている虫に出会えます。
10月に引き続き、
すぐにみつけられる虫2種。

よくみられたのは、コモリグモ(子守蜘蛛:コモリグモ科)
土の色と似ています。
「子守蜘蛛、子守する」土の会white 2005.7

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d0021152_1622521.jpgこちらもよくみられました
アオバネアリガタハネカクシ
(青葉蟻型翅カクシ:ハナカクシ科)
すばやく動き回ります。

噛まれると痛い毒虫です。注意。
余計なちょっかいを出さないこと。

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ちがう田んぼで、土を起こすと
いました!

「ドジョウ」
(泥鰌:コイ目ドジョウ科)

まだ土のなかは湿っていて、ドジョウも生きることができます。
水の少ない時期、水路に向かうのも得策ですが、
田の土のなかの方が、外敵、危険が少ないのです。
じっとガマンの冬のドジョウです。
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by tutinokai | 2006-11-13 15:39 | 田んぼの生物

小グモの日常


畦草に小さなクモがいました。 この日は、強い風が吹いていました
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おしりから
糸を出して〜〜

糸の先が
風に揺れています


糸が風に運ばれて、辿り着いた先。草から草へ 風まかせ〜
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足元を糸を出して固めたら 綱(糸)渡り〜
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d0021152_11225431.jpg行ったり来たりして糸を強くして 
また お尻から糸を出し。

風に乗って糸は旅する
風の流れてゆく方へ

留まる草さえあれば
行く先は、自由だーッ
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by tutinokai | 2006-11-09 14:40 | 田んぼの生物

蜘蛛の糸

d0021152_0484639.jpg稲穂実ってゆく頃は、四方に張ったスズメよけネットに、
稲架をかけたら、稲架を覆うスズメよけネットに、

稲刈りの人間の動きに巻き込まれながら、
さっそくの巣を張るジョロウグモ。

メスは派手派手、ど迫力。
赤いラインは成熟したメス、お年頃のしるし。

おでまし、「秋の女王」

地味〜な小さなのが、オス。(photo 左上)
オスは、メスの巣に居候。

メスがお年頃になるまで、動いたらエサだと思って食べられちゃうから、
「僕、じっとする」 「僕、待ってる」... 「けっこう、待ってる」

ジョロウグモの産卵時期は10〜11月。稲刈りの時期は大事な時期なのでした。
巣を離れ、木の幹や、葉の裏に卵を産み、親たちはその一生を終える。

ジョロウグモの巣は、3段の網からなっていて、
エサの網、女王(メス)の網、居候(オス)の網。
メスがお年頃になるのを待って、オスはメスの網にやってきて近づくのでした。

蜘蛛が巣を張るのは、そこに飛んできた虫を捕まえるため。
巣に来た虫は、蜘蛛の糸の粘液によって、動けなくなってしまう。

なぜ、蜘蛛自身がその蜘蛛の糸の粘液にくっつかなくてすむのでしょう。

ジョロウグモの糸は、横糸に粘液がついています。
その横糸も5本おきに粘液がついていない糸があります。縦糸も粘液はついていません。
クモは、器用に粘液のついていない糸の道を通って巣を移動しているのでした。

クモの糸を採取して顕微鏡でみると、横糸の粘液はしずくの一粒一粒。
キラキラ、とてもキレイです。


「charlieさんのクモのはなし 〜秋の女王〜」 土の会 white 2005.9
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by tutinokai | 2006-10-19 13:56 | 田んぼの生物

稲刈りあとは大忙し

d0021152_1494427.jpg稲刈り 
生きものたちは 大慌て
皆々、さっそく行動開始。

稲の切り口にやってきた小さなクモは
すぐ糸を張る

          赤胸グモの仲間? →

稲刈り後の、乾きぎみの田んぼでいちばんお目にかかれるのは、いろいろなクモ。
↓子守クモ                   ↓優形足長グモ
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d0021152_1531695.jpg蜘蛛と並んで、たくさんいたのは、
青葉蟻型翅カクシ
(あおばありがたはねかくし)。
噛まれないように注意!の虫。

自然界では体の朱色系は毒虫特有のサイン。
「赤い虫はヤバい」と頭にいれておく。
(虫の方から噛んできたりはしません。
  余計なちょっかいを出さないこと)

                       水のなか、ヤゴ                d0021152_1543946.jpg
10月上旬に田んぼにいるので...
ヤゴ越冬型のヤゴ。

舞岡の田んぼで
みられることの多いトンボで考えると、
先月(9月)にみたヤゴと同じ、
シオカラトンボや、オニヤンマと思われます。

                                                                 泥のなか、ヤゴ    
d0021152_155736.jpg舞岡の田んぼは冬は乾田になります。
アキアカネなどの卵越冬型は、
比較的乾燥に耐えやすいので、
乾田で生き延びることができますが、
ヤゴ越冬型は、乾いた田んぼから
水を求めて撤退しなければなりません。

これからが、
サバイバル ヤゴです。


「なんだろう?から知ってゆく」 土の会 white 2006.9

「冬水田んぼ(ふゆみずたんぼ)」という言葉があります。
冬を水を張り、生き物の生息環境を守る田んぼです。
ふゆみず田んぼはまた、生き物がいることで、鳥が訪れ、フンの落とし物をしたりして、
春植える稲にとっても豊かな土壌の田んぼにしてくれたりと、
命を活かした田んぼとして注目されています。

舞岡公園でもほとんど乾田ですが、不耕起田ふゆみず田んぼの場を設けて、
生き物を見守っています。

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貝もいる
左巻きです、サカマキ貝。

今年は春にサカマキ貝が少なかったように思います。
来春はどうかな?
ホタルの餌になるサカマキ貝。
小さくてもいなくちゃこまる。

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イナゴ
立派になりましたなあ〜。

イナゴの餌は、イネ科の植物。
お住まいは、田んぼ、湿った草原。
というわけで、きっと
畦の向こうの草むらにお引っ越し。


稲を刈られて大慌て(?)のカマキリ。     さすがの迫力。
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d0021152_20557.jpgカマキリたちも、
餌をたっぷりいただいた田んぼをあとにして、
草原へと移動して、卵を産むのでしょう。


めずらしいお腹のかたちをしたカマキリ。
はじめてみました。
調べていますがわかりません。
まだ成長途中の中齢幼虫と思われますが??
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by tutinokai | 2006-10-08 10:31 | 田んぼの生物