カテゴリ:田んぼの生物( 87 )

9月のとんぼ 下

秋深まってゆく9月の下旬 田んぼは水抜きの途中
赤とんぼは、恋の季節 

d0021152_1333690.jpg田んぼの空を飛び交い、
「おつながり」と呼ばれる
交尾をし、卵を産む。

乾いた田んぼを卵で過ごし、
来年の春、田んぼに水が入る頃
卵から孵りヤゴになります。

数千分の一のいのちが、
次の、いのちを育む瞬間。
「自然のバランス」
土の会white 2005.6


「おつながり」について。
アキアカネは、水に尾をつけて産む「連結打水産卵」、
ナツアカネは、空から産み落とす「連結打空産卵」という違いがある。
羽の模様がなく、ちょんちょん尾を水につけて産んでいる様子から、
この赤とんぼは、「アキアカネ」と思われます。



d0021152_134439.jpgこちらの赤トンボは〜、
はっきりした羽の模様、あり!
あとは胸の模様で見分けるのだけど、
同定しづらい写真ですが...
(大きい写真で確認すると
胸の紋が3本平行にありました)

d0021152_1342047.jpgその渋〜い色具合から、
「ノシメトンボ」の♂と思われます。
ノシメトンボの♂は、赤茶色。
♀は、黄色と黒のトラもようです。

d0021152_13747.jpg
こちらはトンボの王様、「オニヤンマ」♂。
おとなりの田んぼにいました。
オニヤンマは特徴がはっきりしていて
大きいのですぐにわかります。
迫力のその風貌。まさに「鬼ヤンマ」。

d0021152_1373815.jpgオニヤンマは、
大きな体をぶら下げるようにして止まる。
ひとつの田んぼに1頭いるかいないかです。
オニヤンマのオスは、
縄張りパトロールしている
(他のオスを追い出す)のも、
他のトンボに比べて、
田んぼでみる頭数が少ない理由かもしれません。

オニヤンマは、ヤゴからトンボになるまでに複数年(3〜5年)かかります。
この一頭は、数千分の一のいのち。
長い時間を経て、オニヤンマが飛ぶ空が、ずっと変わらずにあるように。
田んぼは稲を育てるだけでなく、たくさんの命を育んでいます。
[PR]
by tutinokai | 2006-09-28 13:50 | 田んぼの生物

スズメ チュンチュン

d0021152_21505041.jpgわ!出た! スズメ。

人が、おいしくお米をいただくように、
スズメも、お米をいただきたいのです。

だあれもいない田んぼにやってきたスズメ。
人の気配を感じると、
脇の木々に逃げていきますが、
ネットに集まるスズメをパチリ。

スズメは集団で行動し、ネットもその体重をかけ、ゆっさゆっさ。
弛んで、稲穂に届いたところを... 「いただきます」
(なので、ネットを弛まないようにピンと張ることがネットかけのコツです)

d0021152_2215794.jpg
ネットから出ている稲穂をチュンチュン。
きれいに殻を残して食べたあと。

スズメにも、ちとおすそわけしながら、
かかし様に見守られながら、
稲穂は熟して、お米になります。

d0021152_21295593.jpgネットの杭のてっぺんに
落としもの

たぶんスズメの(?)、おとしもの
[PR]
by tutinokai | 2006-09-10 15:01 | 田んぼの生物

芋虫さんぽ

d0021152_2265164.jpgネットを歩く幼虫 こちら
「セスジスズメ」

里芋の葉っぱが好きな、
おっきくなると
ちとインパクトのある幼虫です。

カラダにある黄色い模様は、
目を模したもので、他から狙われないように
その模様でびっくりさせて身を守っています。

なぜ、田んぼにいるのかは、?。 調査続行です。
[PR]
by tutinokai | 2006-09-10 13:26 | 田んぼの生物

アブ〜ン その生と死

d0021152_23244840.jpg小さなアブが翅をたくさんたくさん動かして
雨を浴びる稲穂の脇で、ホバリング。
お米粒とおんなじくらいの大きさのアブ。


d0021152_23254161.jpg黄色のお腹に、黒いしましま
「細ヒラタアブ」 ブ〜〜ン。ハエ目ハナアブ科
田んぼの益虫です。                   
              →ホソヒラタアブ ♂  
       (目がくっついているので♂)

細ヒラタアブの幼虫は、アブラムシを専門に食べるスペシャリスト。
アブラムシを食べる代表選手の仲間入り。
1. 天道虫(テントウムシ) 2. 細扁虻(ホソヒラタアブ) 也。
細ヒラタアブの幼虫は、アブラムシが好物。
成虫は、畦に咲く花から花へ蜜を求めて。

細ヒラタアブは、この時期、じっと田んぼをみているとよくみつけられるアブで、
雫のカタチの蛹も、稲の葉についているのもみかけます。
田んぼに産卵のためにやって来るのだそうです。

d0021152_2325820.jpg...
虫が集まってくるところ。
そこには、
その集まる虫を狙う大きな虫もいるわけで。
クモの巣にかかったアブ。
虫たちの生きる世界は、
なんというかまっすぐで、ときに痛くて。
そうやっていのちは、紡がれてゆくんだなあ。
[PR]
by tutinokai | 2006-09-10 13:23 | 田んぼの生物

里ガエル

舞岡公園の田んぼは、緩やかな棚田になっています。
谷戸田とよばれるように、周囲を山に囲まれています。
田んぼを抜けて、雑木林の中の道で、春に田んぼでお別れしたカエルに再会できました♪

d0021152_17502446.jpg手のりサイズの
みどり色のデメタン。
「シュレーゲルアオガエル」です。

春、田植えの準備の代かきまえに、
泡状の卵を産んで、おたまサンになり

初夏、
田植えをした田んぼには、カエルの合唱。

d0021152_17504071.jpg
7月早々に、
ヤゴなどを食べ、大きくなったデメタンは
田んぼから出て、周辺の林で暮らします。

「周辺の林で暮らします」を
実際に目にすることができて
なんだかうれしい気分です♪

シュレーゲルアオガエルは、
また春が訪れる頃、いちばんに田んぼにやってきて、卵を産みます。

シュレーゲルアオガエルは、畦に卵を産みます。
畦がコンクリートだったら、卵を産むことが出来ません。
舞岡公園の田んぼはずっと、土の畦。
みどりデメタンも、安心して里帰りできますネ。


カエルについての以前の記事 土の会white
2005.5「その名は ニホンアマガエル?」  2006.5「カエルの旅」
[PR]
by tutinokai | 2006-09-07 15:49 | 田んぼの生物

巡る季節

d0021152_2059375.jpg巡る四季。
田んぼネットに張られたクモの巣。
去年みた風景が、また此処にありました。

ああ、生き物って
すごく繊細に時間を刻むんだなあと思います。

土の会white 2005.9
「charlieさんのクモのはなし〜 秋の女王 〜」


前方に、エサなどが残る網、
真ん中に、ジョロウグモのメスの大きな網、
後方に、小さなカラダのオスのいる網、
で、3段の巣。d0021152_2059271.jpg

ジョロウグモ(♀)、お食事中。
たくさん食べて、栄養つけて、
恋の季節に向かいます。

その間、オスはメスに気づかれないように、
エサもほとんど食べずに、
じっと居候を決め込みます。
辛抱!
メスが成体となって訪れる恋の季節を待っています。

d0021152_2132233.jpg
ひとあしお先のコチラは、
8月に成熟するコガネグモの卵嚢。
今年も、4番田んぼではなく、
おとなり田んぼでみつけました。

去年より、ジョロウグモもコガネグモも
なんだか少ないような気がします。
稲の成長不足も、日照不足の影響。
きっと、原因もそこにあるような気がします。

垂直に張られた美しい黄金蜘蛛(コガネグモ)の円網。
その堂々たる姿。「ヨッ!稲牛若!!」

d0021152_21323057.jpgd0021152_21324572.jpg

土の会white 2005.8
「稲牛若」  「I'm hungry spider」
[PR]
by tutinokai | 2006-09-07 13:59 | 田んぼの生物

9月のとんぼ 上

d0021152_2126244.jpg9月
稲穂の上を何頭ものトンボが飛んでいます。
すごく早く飛ぶので、
カメラは追いつきませぬ。

薄羽黄とんぼ(ウスバキトンボ)。
彼らの一生は「ドラマ」。
渡りトンボ。旅の途中。
土の会white 「7月のトンボ」2006.7


ネットにとまったり              イネの葉にとまったり
d0021152_21385493.jpgd0021152_21392330.jpg


d0021152_21555452.jpg赤とんぼの種の比較のポイントは、
翅の模様の有無、
胸の模様の有無と形、
顔の色と斑紋。

羽に大きな模様はなく、胸紋がない
ウスバキトンボ。
あともう少しの生命を
此処、田んぼで過ごしています。

d0021152_2233299.jpgd0021152_2235331.jpg


d0021152_2213447.jpgこちらは、
シオカラトンボ夫妻。
白いのが♂、黄色いのが♀
♀は、ムギワラトンボとも呼ばれます。

シオカラトンボがみれるのは10月中旬まで
産卵して、卵から孵ったヤゴが、
寒い冬を過ごします。

d0021152_045082.jpgこちらは、
なんと!
シオカラトンボの♂が大混雑。
縄張り争いはどうしたのでしょうか?
じっと稲の葉にとまっています。

田んぼをみていると、
明らかに♂の方が多いです。
無事パートナーがみつかるといいネ。


↓こちらはオオシオカラトンボの♀  肩が黄色いのがシオカラトンボ♀との違いです
d0021152_23543911.jpgd0021152_2354541.jpg

田んぼの看板にとまった、シオカラトンボ。人懐こいトンボです。
腹の先が黒いので、成熟した♂ とわかります。
d0021152_0191373.jpgd0021152_0255441.jpg

みてる、みてる、みてる
d0021152_0482100.jpgd0021152_0482675.jpgd0021152_0483963.jpg

♪ とんぼのめがねは みずいろめがね あおいおそらをとんだから とんだから ♪

d0021152_0493220.jpgトンボの大きな眼は、複眼です。
複眼は、一つ一つの小さな眼(個眼)が
集まってできています。
トンボは1万とも2万ともいわれる
六角形の個眼が、集まってできています
昆虫のなかで一番視力がいいといわれます

首を回転させることができるので、
360°見渡すことができます。

トンボは人間とはまたちがう見え方で、田んぼをみています。
トンボがみる田んぼの世界は、どんなふうにみえているのだろう。
[PR]
by tutinokai | 2006-09-07 13:05 | 田んぼの生物

8月の糸トンボ

d0021152_22415390.jpg8月上旬の田んぼ
ふわりふわりと
稲の葉を舞い降りるように
渡り歩く糸蜻蛉がいました

稲の葉に雨粒のきらめき
糸トンボのいる風景は
とても綺麗

d0021152_22421056.jpgd0021152_22423471.jpg

d0021152_22425618.jpg
イトトンボの同定はとても難しいです
オス、メス、そして成長の具合で
同じイトトンボでも姿は異なります。

たぶん
アジアイトトンボ♀か、
オオアオイトトンボ。


d0021152_23564536.jpg8月下旬の田んぼ
稲の白い花が咲くなか
黄緑の稲と紅い糸蜻蛉。

稲の小さな花のまわりを
散策するように飛んでいます。

アジアイトトンボの未成熟の♀
未成熟の♀は、きれいな茜色をしています。


d0021152_235735.jpgd0021152_2357184.jpg


7月にみたのは、尾に美しい青い光沢のある
アジア糸トンボ(♂)?か、青紋糸トンボ(♂)でした。
今年は、4番田んぼで、3種類の糸トンボをみることができました。
「7月の糸トンボ」土の会white 2006.7
[PR]
by tutinokai | 2006-08-20 14:40 | 田んぼの生物

8月のとんぼ

あめの日も  晴れの日も  ネットを出たり入ったり

d0021152_0452339.jpgd0021152_046258.jpg


d0021152_0502215.jpgムギワラトンボ
8月、よくみることができました。

d0021152_0506100.jpgムギワラトンボはシオカラトンボの♀の
俗称です。
シオカラトンボ♂の未成熟時も
黄色いトンボですが、尾のすみまで黄色いし、♀だと思われます。


d0021152_118890.jpg
こちらは
畦に着地しているシオカラトンボ♂。
5月下旬から10月頃までみることができる。
田植えから稲刈りまで。
米作りの田んぼと、
ずっと一緒に過ごすトンボです

d0021152_1303797.jpgd0021152_1305393.jpg

d0021152_1312119.jpg
シオカラトンボの仲間では、
いちばんよくみられるのが、
この「シオカラトンボ」です。
オスの方がメスより多くみかけます。
オスは田んぼの上をクルクルと飛び回り、
縄張りに余念がありません。

d0021152_1574571.jpg
4番田んぼではないけれど、
水路に張った縄の上に
トンボのツーショット。

左が、シオカラトンボ。
右が、オオシオカラトンボ。

オオシオカラトンボは、シオカラトンボと比べ、
翅が黒っぽく、全体の青みがつよく、大型。みられるのは7月から9月頃までみられます。

↓シオカラトンボ              ↓オオシオカラトンボ
d0021152_20455.jpgd0021152_21033.jpg
[PR]
by tutinokai | 2006-08-20 14:21 | 田んぼの生物

雨宿り

↓イネミズゾウムシ             ↓ヒシバッタ
d0021152_043020.jpgd0021152_044942.jpg

d0021152_052133.jpg
田んぼに降る雨
葉が生い茂る稲のなか
虫たちは雨粒浴びて
じいっと
稲につかまり
時を過ごして

ひとやすみ ひとやすみ

                     ↓ガガンボ

d0021152_05655.jpgd0021152_01005.jpg

↓優形足長グモ
d0021152_2215647.jpg
[PR]
by tutinokai | 2006-08-20 14:03 | 田んぼの生物