カテゴリ:ムクノキ&エノキ日記( 38 )

いろいろなみどり

↓ムクノキ           ↓エノキ
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9月はクズがクルクル巻き。
エノキさん、今年も巻かれています。
クズは、
3枚からなる複葉で光りを浴びています。
陽射しが強いときは、
真ん中の葉を閉じて、光の量も調節をします。
自身の水分を蓄えて、繁茂してゆくために。

緑の際、繁茂するクズ。
侵略者としてのイメージもありますが、緑を増やしてゆく頑丈な生命力の持ち主です。
エノキさんに絡まったクズは、スイマセンが解いておきました。
舞岡公園では、年代物のクズは、つる細工に使われたりしています。

↓エノキ虫こぶとれそうです。        ↓エノキの葉っぱは、虫のゆりかご
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d0021152_0291953.jpgぐんぐん伸びてゆく緑。
緑色といっても色々な緑色があふれています。
同じ木でも、ひと色ではありません。

萌木色、若草色、草色、苗色、裏葉色...
日本に昔から伝えわる色の名前は、
植物に由来するものがたくさんあります。

自然に親しみ、そばで
季節の変化を感じながら
暮らしてきたことを思います。

先人から受け継がれてきた色々な色。すぐ隣に感じながらいられたらいい。
色から巡る目もいいですナ。
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by tutinokai | 2006-09-10 14:24 | ムクノキ&エノキ日記

エノキと生きる

d0021152_3544758.jpg5月
エノキの葉っぱに緊急事態発生!
なんだかきもちわるいですよぅ。

虫こぶ。または、虫えいとも呼ばれるそれは、
昆虫類(タマバエやタマバチ)、ダニ類、
アブラムシの寄生や、菌などにより、
刺激を受けた植物細胞が、
異常成長してできたもの。

日本では、569種の植物に虫こぶがつくられることわかっている。
虫こぶは、芽、茎、葉、蕾、花、実、根など、様々な部位につくられる。

さて、エノキにできた虫こぶの正体は?

その名は、エノキハトガリタマフシ(榎葉尖り玉付子)。

虫こぶの名前のつけ方にはルールがある。
植物名+虫こぶの出来る場所+虫こぶの形+フシが一般的。
なので、
エノキ+葉+トガリタマ(先がとがった球状)+「フシ」 = エノキハトガリタマフシ

なっとく!

虫こぶは、手でぽろりととれました。
d0021152_3553251.jpg中を開けてみると、
1匹の幼虫が入っています。

エノキトガリタマバエ
(虫こぶ名:エノキハトガリタマフシ)

ちなみに、
虫こぶにはタンニンが多く含まれていて、
染料や医薬品、食物として利用されている
とのこと。(ほんと!?)

d0021152_3561046.jpg6月
虫こぶが茶色になってきました。

エノキハトガリタマフシは、
エノキの新葉が出てくる直前に
羽化して産卵し、
葉が柔らかいうちに虫こぶを作る。
虫こぶは、
5〜6月に成熟し、地上にぽろりと落ちる。
そのまま地上で、虫こぶの中で
翌春まで休眠し、蛹化する。

私は、地面に落ちた時、エノキの近くに留まれるように、
マルではなく、トガリタマなんじゃないかなと想像します。

8月
もうほとんどの虫こぶはとれて、地面へ。
d0021152_3575291.jpgd0021152_358772.jpgそして、また春に羽化して、産卵して...
ああ、エノキハトガリタマフシの人生。
四季を、一生を、エノキと共に生きているのでした。
此処の雑木林に植えて2年目のエノキ。
去年、エノキトガリタマバエはぶ〜んと飛んで来て、エノキをみつけて、
「ココだ!」と生きてゆく場所を決めたのでしょうね。
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by tutinokai | 2006-08-20 15:42 | ムクノキ&エノキ日記

Charlieさんのセミの話

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ムクノキに夏のお客様です。
セミのヌケガラ。
ムクノキの下の方の葉にありました。

このヌケガラは何というセミでしょう。
よ〜く観察したらわかるヨ♪

横浜でよくみることのできるみれるセミは
5種類です。
「チーーーーー」のニイニイゼミ は、夏の訪れ
「カナカナカナ」のヒグラシ
「ジーッジーッ」のアブラゼミ
「ミンミンミー」のミンミンゼミ
「オーシツクツク」のツクツクボウシ そして、夏の終わり
関東で最近みられるようになってきたのは、「シャーシャーシャー」のクマゼミ
(地球温暖化の影響で、北上してきたといわれています)

抜け殻の特徴。それぞれ。
まず、ニイニイゼミは、小さくてまるっこい。土がついている。
低い場所でみつかる。草などにもとまっている。
ヒグラシとツクツクボウシも、小さくて細いからだの抜け殻。土はついていない。
アブラゼミとミンミンゼミが、よくみかけるサイズ。
クマゼミは、大きい抜け殻(まだ抜け殻は関東では珍しいものです)

とすると、ムクノキにやって来たセミは、アブラゼミかミンミンゼミのどちらかです。

d0021152_254933.jpgアブラゼミかはたまたミンミンゼミか。
決め手は、触角の違い。

7節あるうちの、
2番目と3番目の長さに注目。
3番目の方が長ければ、アブラゼミ。
同じ長さであれば、ミンミンゼミ。

d0021152_26878.jpgはい、ズームイン。
3番目が長くなっています。

というわけで、
アブラゼミ!

ムクノキに「アブラゼミ」がやって来ました。



ちなみに、ヒグラシとツクツクボウシは、触角が8節あります。
3番目と4番目の長さに注目。
4番目の方が長ければ、ヒグラシ。同じ長さであれば、ツクツクボウシです。

オスかな?メスかな?
これも抜け殻から知ることができます。

どこをみるかというと、おしりの部分。形の違いがあります。
オスは、まるい。              メスは、まるの上に2本のラインがある。
↓オス                   ↓メス
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d0021152_262757.jpgムクノキの抜け殻はどうでしょう?

おしりは、まるい部分だけです。

というわけで、
オス!

ムクノキに
「アブラゼミのオス」がやって来ました。

セミの出始めは、「オス」が多いのだそうです。
そして、一番みることができるセミはアブラゼミです。
一番スタンダードなセミだったということですね。

7年という長い月日を、土の中で過ごし、土から出て、羽化して一週間の命。
ジーッジーッと、鳴いているのはオスです。メスは鳴きません。
鳴くのは、オスのラブコール。
「ムクノキのアブラゼミ、オス」もこの里山で鳴いています。

さて、羽化しようとする時、コンクリートだったら出られない。
卵を産もうとする時、枯れ木がないと産むことができない。
(生きている木は、木の中に卵を産んだ後にその穴が木の成長により塞がってしまいます)

此処(里山)なら、安心だね。
土があり、雑木林の手入れがされ、枯れ木だってある。
ムクノキの成長に、この里山の未来を思い描くように、
セミのいのちへの安心も一緒にずっと続きますように。

セミの抜け殻からみえてくることがあります。
自然観察で大事なことは「生きものに迷惑をかけない」ということ。
抜け殻は、そういう意味でも優しいアイテムになります。
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by tutinokai | 2006-08-20 10:59 | ムクノキ&エノキ日記

8月の訪問者

d0021152_0314287.jpgd0021152_0312618.jpg8月の
ムクノキとエノキ

エノキの方は
去年と比べ
虫食いの葉が
とても多いです










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大物の生きものに出会っちゃいました。

エノキもムクノキも成長したものだ〜。


ムクノキにナナフシ(photo:右)
エノキにジョロウグモ(photo:下左)
エノキにカマキリ(photo:下右)


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by tutinokai | 2006-08-20 10:25 | ムクノキ&エノキ日記

忙しい季節

d0021152_2248297.jpgd0021152_22473343.jpg薄曇りの7月。

ムクノキも
エノキも
元気です♪


ゆうに、私の背を越えている両者。
てっぺんは、もう高く見上げます。
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エノキの葉っぱで繰り広げられる生き物たちのそれぞれは...
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恋の季節や、

食べものを求めて集い、

そして、食べものを得るために、待つ。
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d0021152_22561017.jpg忙しい季節です!
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by tutinokai | 2006-07-09 15:46 | ムクノキ&エノキ日記

もうまちがえないゾォ

ムクノキとエノキ
葉を茂らせてきたところで、葉っぱをみくらべながら復習しましょう。

↓こちら ニレ科ムクノキ属「ムクノキ」    ↓こちら ニレ科エノキ属「エノキ」
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    卵形(狭卵形)単葉     *全体の形*     楕円形(広い卵形)単葉
         枝分かれ      *葉脈*      枝分かれ
         鋸歯       *葉の縁*      全縁、歯牙
         尖鋭頭      *葉の先端*     尖鋭頭
     円形(広いくさび形)   *葉の基部*     左右不同
       洋紙質(やすり)   *葉の厚み*     洋紙質
         互生       *葉のつき方*    互生
      ざらざらしている    *触った感じ*    つるつる(つやあり)
         みどり       *匂い*      みどり
       基部から3本の葉脈     *その他*      基部から3本の葉脈
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by tutinokai | 2006-06-25 15:08 | ムクノキ&エノキ日記

山の雫

5月、まだ葉が出ていなかったムクノキ。
6月、ぐんぐん伸びています。

↓ムクノキ 6月11日      ↓ムクノキ 6月25日
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d0021152_0212946.jpgムクノキの若葉
きれいな緑色

枝と枝を結んで
小さなクモがおしごと中です

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エノキも若葉を広げています。

↓エノキ 6月11日       ↓エノキ 6月25日
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d0021152_028168.jpg雨の一滴一滴が集まって
エノキの葉の先に ひとしずく

葉の裏で虫たちは 雨宿り

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 アカボシゴマダラの幼虫あかちゃん  
↓寒い冬を越えて、春にまた活動開始です。   ↓ハエも、ひとやすみ ひとやすみ

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by tutinokai | 2006-06-25 14:35 | ムクノキ&エノキ日記

いのち育む樹

こうしてみると違いもわかりますね。
↓ムクノキ           ↓エノキ
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若葉の茂るエノキには、ムクノキのひとあしお先に、虫たちが集まって来ています。
2年めの貫禄!?
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                 あ、食べちゃった↓
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ムクノキの枝先の卵は、もう孵っておりました。
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虫こぶどうなったかな ひきつづき観察中。
↓ぽろりと手でとれました           ↓開けてみたら、あッ!

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by tutinokai | 2006-05-24 13:38 | ムクノキ&エノキ日記

ま〜だだよ。

エノキには若葉が茂っています。
ムクノキはまだの様子。
みんなで少し心配しています。無事育ってくれているでしょうか。

↓ムクノキ           ↓エノキ
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d0021152_17114375.jpgムクノキの枝には、
ちいさなちいさな
クモたちが、
競うように巣を張っています。

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去年、エノキの枝にあった卵と似ています。こんどはムクノキの枝のてっぺんに。
葉がまだつかない枝のころが、この産みの親虫にとって都合がよいのでしょうね。
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エノキは若葉を広げています。         虫たちは葉の陰でひとやすみ。d0021152_17203330.jpgd0021152_1720523.jpg

おお!ちときもちがわるい〜。エノキの葉に虫こぶがありました。見守ることにします...
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by tutinokai | 2006-05-14 14:49 | ムクノキ&エノキ日記

二本の樹

植樹から1ヶ月経ったムクノキです。
先輩エノキはこの丘で2年目の春です。

↓ムクノキ新芽               ↓エノキ若葉
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↓ムクノキ
(まだ葉が出ていないので、後ろの木々が目立ちます)  ↓エノキ

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支柱を立てるために、
ムクノキの枝に巻いた木の皮。
その隙間にクモの巣。
もう周囲の生き物たちに、
その存在を受けとめられているのでした。

私たちが植えたムクノキいっぽん。
どんな物語が待っているでしょう。
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by tutinokai | 2006-04-23 16:04 | ムクノキ&エノキ日記