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ワラからの物語

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冬の田んぼの稲の刈り株。
春を待つ、冬田んぼ。

田んぼの水たまりは、
あぶらが浮いたように
なっていて
土が錆び色になっています。


これは、
イネの根は赤褐色をしていて、イネの根からは酸素が出ていて、
土の中の鉄分とイネからの酸素で錆びて酸化鉄の膜を作るから。
そうしてこの膜が根を保護している。

ちなみに
一株の細かい根をつなぎ合わせていくと、
その距離は、1万2000キロにもなるという。(イネの仲間のライムギ調べ)
地球の直径の1万2800キロに匹敵する。 すごっ!
田んぼの土のなかには、たくさんの根が張り巡らされている。
大地を守っているように。

   参照文献「田んぼの教室」家の光協会

田んぼの春の訪れを知らせる頃には、空にウグイスの声。カエルの卵...

d0021152_005188.jpgカエルは数百、数千の卵を産む。
オタマジャクシは
ユスリ蚊の幼虫や藻を食べる。
ユスリ蚊が食べるのは、
動物の糞尿などの有機物と
「ワラ」などの
植物の枯れたもの。

あ、ワラに還った。ワラは原点。

目にみえないくらいの小さな生き物たちが、植物を食べ(分解し)、
春の恵みへの準備をしてくれている。
春から動きだす、たくさんの命を育むためには、
たくさんの栄養(ごはん)が必要です。
冬のワラから、ゆっくりとそして着実に、春への仕度。
ワラ、藁。笑でございます。
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by tutinokai | 2005-12-04 15:21 | 田んぼの植物

紅葉(もみじ)のひと葉

d0021152_2271737.jpg冬の田に、
はらはらと風に吹かれて
降りたった
紅葉がひと葉。

その葉の紅に心ひかれて
ふと、
田のまわりを見上げれば...


ここは谷戸の田。木々に囲まれた里山(谷戸)。
緩やかな棚田になっています。
田の両脇に湧き水からの小川が流れ、田にひかれています。

ン十年前、ここはまだ公園になる前で、
長く休耕田だったそう。当時の減反政策もあるのでしょう。
(子どもの頃の私の探検場所でもありました)

こつこつと開墾をされ、多くの人々の手によって、
今の谷戸の風景があります。
この4番田んぼの小川の向こうには、
このモミジの木があったり、ウメの木があったりします。
きっと、鍬をふるって田んぼの作業をして、
腰をおこしたときに視界に入る、ご褒美の木です。
「ああ、きれいだな」って。

他にはきっと、田んぼや小川、湿地を好む木々が在るのだと思います。
昔、田んぼの近くにはハンノキを植えたのだそうです。
ハンノキのまっすぐ伸びる特性を利用して、
秋の稲刈りのあと、ハンノキに竹を渡して稲架(はざ)とするために。
ここにもハンノキありました♪

田んぼからみつめる、その木々と人との関係や、
こうやって田んぼに降りたった紅葉のひと葉から
なぜここに在るのかを思いを巡らせるのも、面白い。
そしてこの紅葉のひと葉も、
やがては朽ちて田んぼのひとつになっていきます。
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by tutinokai | 2005-12-04 14:47 | いのちの環

冬のしたく

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さあ、改めましてエノキです。
先の11月23日から、
今日の12月4日まで
10日間のあいだに
葉ははらはらと落ちてゆき、
エノキの足元を潤しました。
d0021152_1182442.jpgアカボシゴマダラの
たくさんいた幼虫たちも、
きっと
葉とともに地面に落ちて、
寒い冬を葉の裏で過ごしてる。

また緑の葉が茂るころ、
葉っぱを食べて蝶となる。


枯れて根元に落ちた葉は、
根元の草の繁茂を防ぎ、栄養となり自らの命を育んでゆく。

(アカボシゴマダラは、先の記録「君の名は...」で書いたとおり、
 落ち葉で同じく越冬する在来種ゴマダラチョウの幼虫よりも
 早く新葉に到達し、その位置をしめてしまう。
 ゆえに、気になる外来種でもあるのでした)
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by tutinokai | 2005-12-04 14:16 | ムクノキ&エノキ日記

小鳥がやってきた

わかりますか?
田起こしをした田んぼに、白のラインがすうっと入った小鳥がやってきました。

d0021152_0324796.jpg田起こしをすると、
土のなかにいた小さな虫たちも
ちと大慌て。
(いえいえ、だいぶ大慌て)

鳥たちはその「間」をねらって
田んぼにやってきます。
この小鳥の名前は
「ハクセキレイ」

セキレイ類は、その長い尾をよく振っていることが特徴。
英名は、wagtail 由来は、尾(tail)を振り動かす(wag)から。 
日本でみられるセキレイの仲間で、よくみることができるのは3種類。
キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ。

よく似たセキレイの見分け方は、
キセキレイ→顔が黒い。鮮やかな黄色のおなか。
      キキンキキンという金属的な*地鳴き。
 (*地鳴き=自分の所在を他の鳥に知らせたり、危険を知らせる鳴き声)
セグロセキレイ→眉斑と嘴の下以外の顔が黒い。
        ジュッジュッという濁った声の地鳴き。
        日本特産種。外国のバードウォッチャーにも人気の鳥。
そしてこの
ハクセキレイ→顔が白い。目の部分に黒い線。チチンチチンと鳴く。
       本州では現在、*留鳥といわれる。
(*留鳥=四季を通して、繁殖地と越冬を同じ場所で行う鳥のこと。
     ちなみに日本と海外とを移動するもの鳥を「渡り鳥」、
     夏に日本を訪れる鳥を「夏鳥」、冬に訪れる鳥を「冬鳥」という)

Yachoo! オンライン野鳥図鑑「ハクセキレイ」
Yahoo! きっず図鑑「ハクセキレイ」

尾っぽふりふりハクセキレイ。
人が起こした田んぼの土のなかから、餌となる昆虫を探して食べる。
人の作業を、よ〜くみています。
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by tutinokai | 2005-12-04 13:32 | 田んぼの生物

雑木林から 12/4

d0021152_875515.jpg雑木林から4番田んぼのながめ
冬の訪れ
霜柱も降りる頃、
小雪こえて 落葉をして
4番田んぼもよくみえます。
里山には山紅葉。

雪に覆わる大雪のころ
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by tutinokai | 2005-12-04 13:06 | 谷戸歳時記

炊き出し ワッショイ

d0021152_0181497.jpg作業のあとの、ごはんはうまい!
炊き出し ワッショイ

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d0021152_0213098.jpgあんころ、きなこ、なっとう、くるみに
ずんだもち。あったか谷戸鍋。
ござをひろげて、「いただきます」
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春の田植えから、秋の稲刈りまで。 実りは宴。 冬はのんびり。
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by tutinokai | 2005-12-04 12:36 | 田んぼ通信

寒田起こし

d0021152_1912692.jpg稲孫茂る冬の田んぼ。

三本鍬や平鍬を
田んぼに入れる。
冬の田起こしは、
来年の稔りに向けて、
いい土となるように。



土を起こすことによって、土の中の稲藁の発酵をすすめる。
畑でいう天地返しのように、土が凍る(しみる)ことによって
土に空気が触れ、より細かくもなって、田の草の根を枯らして。
そしてそれは、田んぼの栄養に。
目にみえないような小さな生き物たちが、田んぼを潤してゆく。

寒い冬を越えたらと、また春の田起こしをします。
春の田起こしは3月に。

それまで、ゆっくりするとしますか。
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by tutinokai | 2005-12-04 10:11 | 田んぼ通信