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d0021152_2464646.jpg稲刈り後の田んぼの畦に、
苔(コケ)が生えていました。

まるっこいのがついていて、
かわいらしくてとってもきれい。
よ〜くみてみましょう。
さて調べましょう。

その形状から、
蘚類 ヒョウタンゴケ科 ツリガネゴケ属
d0021152_247591.jpgのいずれか。

似ているのは
・畦苔(アゼゴケ)
・広口苔(ヒロクチゴケ)
・小釣鐘苔(コツリガネゴケ)

この3つの区別は、柄の長さ。
上記の順に、
柄の長さは長くなる。
みた感じから、
「広口苔(ヒロクチゴケ)」と
思われます。


さらに調べると、横浜市戸塚区の蘚苔類の資料で、
舞岡公園土、舞岡田の畔で確認記載されてもありました。

「広口苔(ヒロクチゴケ)」 ヒョウタンゴケ科 ツリガネゴケ属
畑や裸地などに生える。小型で茎の長さは3〜5mm。本州から沖縄まで普通に見られる。
球状で若い時は鮮緑色、成熟すると褐色になる。
やがて蓋が取れ、カップ状に広く口を開け、胞子を飛ばす。
明るい半日陰によく見られるが、
とくに畑土が新しく露出したところに最初に旺盛に生えてくる。

稲刈りが終わり、田んぼの表土が雨風にさらされたから、生えたのかなあと思います。
足元の、小さなかわいい苔が、
秋の終わり、春から続いた田んぼの作業の終わりを感じさせてくれました。
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by tutinokai | 2006-10-31 13:10 | 田んぼの植物

生きることは食べること

d0021152_133564.jpg稲刈り後の田んぼは、
鳥たちにとって、ごちそうの場所。

稲はもうないから、
ごちそうもみつけやすいし、
つかまえやすい。

鳥をみかけると
なんだかワクワクします。

だって、鳥は豊かさのバロメーター


田んぼを巡る食物連鎖の、上位の生き物が鳥といえます。
上の写真は4番田んぼではないけれど、「アオサギ」を発見!

今まで田んぼでみてきた(田んぼでごはんを食べていた)鳥は、
アオサギ、コサギ、カルガモ、ハクセキレイ、ムクドリ ... スズメ!

目にみえないくらいの無数の小さなプランクトンを、何千のオタマジャクシが食べ、
オタマジャクシを、何百かのヤゴが食べ、
ヤゴを、数匹のカエルが食べて、(カエルとトンボは壮絶なバトルであります)
カエルを、一羽のサギが食べる。

一羽の鳥が生きていくのには、たくさんのいのち。
その何がなくなってもいけない。繋がっているから。

そう、生きることは食べること。シンプルなこと。
だから、鳥は豊かさのバロメーター。

土の会 white
「食物連鎖」 2005.7
「鳥は豊かさのバロメーター」 2006.4
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by tutinokai | 2006-10-26 14:32 | いのちの環

霜降

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霜が降りれば、冬の兆し。
あの雲は、いわし雲。


だけど今年も暖冬かな?


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  田んぼに霜が降りれば、
  土が固まり、崩れ
  春には、さらさら土。


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古民家にも、収穫の秋。
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by tutinokai | 2006-10-26 13:42 | 谷戸歳時記

お茶碗いっぱいの尊さ

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春、
一株4本植えで植えた苗は、

夏、
白い可憐な花を咲かせ、
実を結び

秋、
一株あたり15穂くらいになりました。
数えてみると、1穂あたり平均96粒くらいです。

脱穀をおえた籾は、12キロずつ袋詰め。総量34キロ。
今年は日照不足もあり、やはりかなりの減収です。d0021152_17374664.jpg
126㎡の4番田んぼからの恵み。
米俵はんぶん。

土の会の場合、収量からいうと約990束ほど。
なので、一株あたり15穂位として、
990×15で、14850穂。
1穂あたり、約100粒
(けっこうおまけ数字ですが)としたら、
1485000粒のお米粒。150万粒のお米。

d0021152_1739289.jpg精米をしたら、籾殻がとれ、糠がとれ、
6割位の重さになります。
20キロくらいですね。ん〜。

ちなみに、
お茶碗一杯(これは餅米だけど)は、
約2000粒。
すると、お茶碗750杯分のお米。
一日2食お米を食べるとして、
一人で一年分のお米の量。
四人家族としたら3ヶ月分位でしょうか
(少食の家族の場合です)。
※(基準として現代人は、一年に60キロ(一俵)食べると言われています。
 そんなに食べていないような気がしますが...)

昔の単位では、「一坪」は一人が一日に食べるお米がとれる面積。
一日三食三合計算(昔の人は今の2.5倍のお米を食べた!)。
ちなみに、昔より現代の方が3倍以上収量が良いそうです。
d0021152_1754864.jpgひとりの日本人が、
お米を生きてゆく糧として食べていけるためには、
どのくらいの土地が必要であるのか。
4番田んぼでは、一人分も大変だな、
ということがわかります。

1億人以上の人が住むニッポン。
日本の食料自給率。お米は100%です。
(他全体の日本の食料自給率は40%。)
田んぼの風景はどんどん少なくなっているけれど、
食の志向、お米離れも相まってか、
お米は、まだ自給率100%で、頑張っているといえます。

毎日食べている食料のほとんどを外国からの輸入に頼り、
しかも、輸入した食料の1/3をそのまま食べ残し=捨てているという現実。
多くの国で、日本のために食糧が作られている。
その作っている人は、安い賃金でその地主に雇われ、重労働をしている。
その人たちの多くの人たちはその作物を食べることはできない。

田んぼで汗し、自らの食について考えることも、
田んぼの作業の大きな意味のひとつだと感じます。
人の手。ひと粒、ひと粒。もったいなくて、拾う。
ひと粒のお米の種が100粒の実りとなる。
d0021152_17594277.jpg植物の、いのちの恩恵。

瑞穂の国ニッポン。
夏には青々とした田んぼを、
秋には黄金色の風に揺れる稲穂を思います。

「(いのちを)いただきます」の意味を
ひとりひとりが、もっとイメージすることが
必要なのだと思います。
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by tutinokai | 2006-10-26 13:28 | いのちの環

刈田 〜ひつじ田〜

d0021152_2115099.jpg刈田。
これから田んぼの土は寒さにあたり、
霜を浴び、カチカチ土になって、崩れて、
...を繰り返し、
春にはさらさらの土となって、
また苗を植えるのに適した土に
なってゆきます。

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田んぼには
刈った跡から新しい葉の緑。
稲株の横から緑の茎。

ものすごい成長のはやさです。
太陽の光を受けられるのは、夏よりもぐんと減り、
伸びようと懸命なのです。

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小さな実り。
「稲孫」。「ひこばえ」又は「ひつじ」という。
(一般には、「蘖(ひこばえ)」と書き、
伐った草木の根株から出た芽、
切り倒された木の株や根から再生してくる若い芽とある。
「孫生(ひこばえ)」ともいう。)

イネは、短日植物(日が短くなると花を咲かせる植物)。
稲刈り後の節からまた分げつし、
10月の短い日照を感じとり、出穂し花をつけようとする
だけど、すでに秋。
気温が低下し、花は咲けずに実は結実しないまま終わってしまう。
霜が降りると、枯れてしまいます。
舞岡でも、だいたい緑の稲穂のままですが、
なかには実って稲穂を垂れる、頑張ってる稲孫もみられます。
もう少し暖かな地方では、稲孫もちゃんと実るようです。
ウワサでは、甘くて美味しいそうです?
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by tutinokai | 2006-10-26 13:07 | 田んぼ通信

秋の畦 小さな花*花

d0021152_0544996.jpg10月の畦のいっとう賞は、
「ノミノフスマ」でした。

一面に広がり、
畦に優しい曲線を作り出しています。

d0021152_0551397.jpg「ノミノフスマ」
ナデシコ科 ハコベ属
小さな白いかわいい花が咲いています。
茎を包むような葉の様子が、
蚤(ノミ)ノ、ふとん(フスマ)のようだって。

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こちらは、
お花のカタチが、鷺のようで、
苔のように地を這うことから、
「鷺苔(サギゴケ)」 コマノハグサ科

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こちらは、
芥子(カラシ)に似ているけど、
役に立たないということで
「イヌ」という言葉が付いて、
「犬芥子(イヌガラシ)」 アブラナ科


春夏の花がまだ咲いているのが気になります...
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by tutinokai | 2006-10-26 12:50 | 田んぼの植物

葉っぱ、食べられる

ムクノキとエノキ 
この間から、2週間しか経っていないけど...

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葉の色は
みるみるうちに
変わっていって
ふゆじたく。


木も虫も、
冬にむかって
ふゆじたく。

    葉っぱ、食べられる。          食べられる。
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by tutinokai | 2006-10-22 14:37 | ムクノキ&エノキ日記

脱穀

稲架にかけた稲穂、風に吹かれて よい乾き具合。
脱穀の時を迎えます。リヤカーに積んで運びます。

d0021152_15243189.jpgいよいよの脱穀です。足踏みの脱殼機。
ペダルをリズムよく踏んで、
稲束をしっかり持って、
先の稲をはずしていきます。
稲穂の先を向きを変えながらあてて、
引き込まれないようにするのがコツ。

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機械が回転する大きな音が、
雰囲気を盛り立てます。

ケースのなかにいっぱいに
なっていく稲穂(花序)。

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2段階でふるいにかけます。

これが、いっとう大変な作業なのです。
機械ならきっとあっという間の作業ですが、
こちらは手作業。
たくさんの人の手で
茎や穂軸をはずしていきます。
一粒一粒もったいない。


みんなの話し声、笑いとともに作業がすすみます。「結い」の作業がここにもありました。
みんなでやるから頑張れる。

d0021152_1527418.jpg唐簑(とうみ)という昔ながらの機械。
古い木製のものと、鉄製のものがあります。

断然、使い込まれて丸みを帯びた
木製のものが美しいです。
微妙な加減もこちら(木製)が良し。
だけど、ちゃんと
構造を新しい鉄製の方が、
昔ながらの造りを受け継いでいるのが
なんだか微笑ましいです。
先人の知恵は素晴らしい。

隙間を調節し、籾が落ちる時にハンドルを回して風を起こす。
弱すぎず、強すぎず  風を起こすもの技。
軽い米、重い米がわけられる。軽い籾は、すなわち中身が入っていないということ。
優れた機械を巧みに使いこなすのは、熟練した人の手加減。

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そして稲穂をはずした藁は、
束ねてゆきます。

藁は様々なことに利用されます。
畑で苗を守るマルチ、
草履や蓑かさなどの藁細工...
案山子も♪

余すところはありません!

ふぞろいの藁は細かく裁断し、田んぼに撒きまいて肥やしになります。
みなさん、今年もお疲れした!
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by tutinokai | 2006-10-22 10:23 | 田んぼ通信

蜘蛛の糸

d0021152_0484639.jpg稲穂実ってゆく頃は、四方に張ったスズメよけネットに、
稲架をかけたら、稲架を覆うスズメよけネットに、

稲刈りの人間の動きに巻き込まれながら、
さっそくの巣を張るジョロウグモ。

メスは派手派手、ど迫力。
赤いラインは成熟したメス、お年頃のしるし。

おでまし、「秋の女王」

地味〜な小さなのが、オス。(photo 左上)
オスは、メスの巣に居候。

メスがお年頃になるまで、動いたらエサだと思って食べられちゃうから、
「僕、じっとする」 「僕、待ってる」... 「けっこう、待ってる」

ジョロウグモの産卵時期は10〜11月。稲刈りの時期は大事な時期なのでした。
巣を離れ、木の幹や、葉の裏に卵を産み、親たちはその一生を終える。

ジョロウグモの巣は、3段の網からなっていて、
エサの網、女王(メス)の網、居候(オス)の網。
メスがお年頃になるのを待って、オスはメスの網にやってきて近づくのでした。

蜘蛛が巣を張るのは、そこに飛んできた虫を捕まえるため。
巣に来た虫は、蜘蛛の糸の粘液によって、動けなくなってしまう。

なぜ、蜘蛛自身がその蜘蛛の糸の粘液にくっつかなくてすむのでしょう。

ジョロウグモの糸は、横糸に粘液がついています。
その横糸も5本おきに粘液がついていない糸があります。縦糸も粘液はついていません。
クモは、器用に粘液のついていない糸の道を通って巣を移動しているのでした。

クモの糸を採取して顕微鏡でみると、横糸の粘液はしずくの一粒一粒。
キラキラ、とてもキレイです。


「charlieさんのクモのはなし 〜秋の女王〜」 土の会 white 2005.9
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by tutinokai | 2006-10-19 13:56 | 田んぼの生物

寒露

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日本の
懐かしい美しい風景  稲架
恵みの秋 感謝の秋

深まりゆく秋、寒露の頃


ぐっと立ち誇るオオバコと稲架         ススキと稲架
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by tutinokai | 2006-10-08 14:03 | 谷戸歳時記