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冬至

d0021152_21581385.jpg雑木林の
紅葉の階段

赤い色、黄色い色、茶色い色...
手のひらのかたち、ながまるのかたち...

落ち葉の色とりどりの美しさ

昼が一番短い日
日がのびてくる 冬至すぎ
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by tutinokai | 2006-12-22 15:57 | 谷戸歳時記

稲を化学する 〜その風景ぜんぶで田んぼ〜


d0021152_20292115.jpg田んぼに溝がありました。
水路沿いには落葉樹がありました。

田んぼの溝に、落ち葉はたまりました

平面よりも凹凸。エッジには、
田んぼに栄養分が蓄えられてゆきます。

畦も水路も、里山の木々もみんな
田んぼの一部。


d0021152_2023214.jpg田んぼの水たまりは、
あぶらが浮いたように
なっていて茶色に。
土が錆び色になっています。

田起こしをした時、
掘り上げた稲の根は、
赤褐色をしていました。


イネの根からは酸素が出ている。
土の中の鉄分とイネからの酸素で錆びて酸化鉄の膜を作る。
そうしてこの膜が根を保護している。
なので、田んぼの水たまりも錆びた色のようになる。

d0021152_20545410.jpg植えた時は(生育前半)は白い根。
代謝が活発で健康である白い色。

収穫の頃(生育後半)は赤い根。
根の周りに酸化鉄がつき赤くなる。

春の田起こしの頃には、黒い根。
土壌に硫化水素が発生し、
そのために根が腐って黒くなる。

d0021152_20232269.jpg有毒ガスである硫化水素から、
酸化鉄が根を守っているからこその赤褐色。

(ちなみに黒い根は、
 腐った臭いがします)

酸化鉄の膜は、
薄くても厚くてもいけないそう。


きっと、この溝に集まった落ち葉を微生物が分解して、
緩和してくれる...かな?
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by tutinokai | 2006-12-22 15:02 | いのちの環

ふゆじたく

d0021152_21413054.jpg今月は
ムクノキだけでごめんなさい。

すっかり葉っぱが落ちました。

寒い冬を、
葉を落とした枝だけの木で、
エネルギー消費を少なく
寒さを越えて、
春を待つムクノキです。
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by tutinokai | 2006-12-22 14:40

古民家茅葺き替え

古民家の茅葺き替え工事。
公園に移築復元した古民家。
この公園に古民家がやってきて初めての貴重な茅の葺き替えです。

d0021152_2231333.jpg職人さんの技の結集

下地→軒付け→平葺き
→棟(ぐし)造り→刈り込み
という作業の流れ

いよいよ完成間近です

d0021152_23285233.jpg刈り揃えて
あまったの茅(ススキ)と、
葺き替えられた古茅は、
堆肥に還ります。

環境にもいい、古民家です。

茅(=ススキ)が多く収穫できる場所の減少
茅葺き民家の減少、職人の減少、継続する管理...
などにより、今の時代に維持がむずかしくなった茅葺きですが、
葺き替えの様子、とても美しい風景だと感じます

昔の暮らしには、村全体でそれぞれの家で茅を持ち寄ったり、
村人が集まって葺き替えを手伝うという組織「結い」がありました。
たいへんなことも、コミュニティのちからで柔軟に対応できていたのです

d0021152_22315315.jpg屋根の天辺、棟(グシ)は、
一番雨の影響を受けやすい。
杉皮、しゅろ縄、竹... 
しっかりガード

断熱効果があり、
夏涼しく、冬暖かい茅葺き屋根

蓄熱の効果がある
土と藁を混ぜた土壁

d0021152_0405212.jpg野良仕事の後、入りやすい
作業をする場としての土間。

いいなあ、日本の古民家

これから、かまどで火を起こして
その煙によって
茅を、カビや害虫から
守ってゆきます
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by tutinokai | 2006-12-22 14:04 | 谷戸歳時記

雨粒のレース


12月は、活発にうごく虫は見当たりません。
ハクセキレイなどの野鳥と、目にみえない微生物の世界。

d0021152_21301284.jpg
けれど、
じっと田んぼをみていると、
寒田起こしをした、
でこぼこの土の隙間に

雨風をしのいで、寒さに耐えて
ひっそりと、生きものの気配。

蜘蛛の巣。
雨粒のレースになっています
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by tutinokai | 2006-12-22 13:24 | 田んぼの生物

12月の畦 寒さに耐えて...


d0021152_1155722.jpg12月の畦

寒さに負けず
地面に這うようにして
咲いている小さな花

ノミノフスマ
(蚤の衾:ナデシコ科)

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11月には
葉っぱだったけれど、
黄色い花が咲きました

ヘビイチゴ
(蛇苺:バラ科)

d0021152_1165329.jpg
葉が赤みを帯びてきました
きれいです

コケオトギリ
(苔弟切:オトギリソウ科)
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by tutinokai | 2006-12-22 13:14 | 田んぼの植物

寒田起こし


d0021152_0583125.jpg三本鍬で土を起こします

稲孫茂る冬の田んぼ。
稲の生命力のつよさを思います

これから4ヶ月ほどの間、
土を起こすことによって、
土の中の稲藁の発酵をすすみます

畑でいう天地返しのように、寒田起こしは、
土が凍る(しみる)ことによって土に空気が触れ、より細かくなってゆく。
田の草の根を枯らして、それは、田んぼの栄養となる。
冬の乾いた田んぼだからこそ生きることができるミミズや、
目にみえないような小さな生き物たちが、田んぼを潤してゆく。

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田んぼの溝には、落ち葉が溜まり

葉っぱも田んぼの栄養の仲間入り。

寒い冬を越えたら、
また春に、田起こしをします。

じっくり、栄養。
人間はひと休みするとしますか。
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by tutinokai | 2006-12-03 10:56 | 田んぼ通信