ジュズダマ(数珠玉) イネ科 ジュズダマ属
別名/ズズコ(数珠子)、トウムギ(唐麦)、タマズシ、スズコ... 古名/ツシダマ 調べれば、調べたぶんだけ、たくさんの名前がありました。 各々の此処で、その植物に関わる人びとがその名前をつけました。 *「ジュズダマ」解体新書* イネ科の多年草。 花期 8月〜11月。 高さ80〜150cm。 田の畦や川岸などに生える。 実の色は、灰色、茶色、黒など。 光沢がある硬い骨質の実(種子)。 熱帯アジア原産。 日本には、古い時代に、 稲の伝播とともに食用作物として 渡来し、各地で帰化した。 栽培変種にハトムギがある。 名前は、果実を包んでいる苞鞘(ほうしょう)が堅く、 数珠(じゅず)に似ていることから。 学名は、Coix lacryma-jobi(ラテン語/コイクス・ラクリマヨビ)=ヨブの涙 英名は、「Job's tears」 ヨブ記(聖書に登場する苦難のお人、ヨブ)16章20節に、 「私のために執り成す方、私の友、神を仰いで私の目は涙を流す」 とあり、そこから付けられた名前だといわれる。 雌雄同株で、初秋に小穂をつける。 上部の葉鞘(ようしょう)から柄が伸びて穂状花序を1〜6個生じ、 雌性花穂は卵形をした長さ0.8〜1cmの苞の中に、 雄性花穂は苞を貫いて先端につく。 葉はトウモロコシに似て互生し、長さ30〜60cm、 幅1.5〜4cm、葉形は狭長被針形。葉の先端は尖鋭頭。 縁がざらついている。葉の下部は鞘となって茎を包む。 ↑専門的な文章を読み解くと、よりジュズダマがみえてきます... 葉の形、葉先、葉身、葉縁、葉脈... ♪もともと特別なオンリーワン の、 ジュズダマの個性がみえてきました。 難しいことはここまで。 ジュズダマといえば、 実をとって糸を通して、数珠のようにつないだ子ども頃の記憶。 腕輪や首かざり。お手玉あそび。女の子には、はにかむよな記憶です。 ジュズダマは他に、薬効もありました。 その根は、漢方で、川穀根(せんこくこん)といい、 種子は、生薬のよく苡仁(よくいにん)の代用にします。 成分にコイクセラノイドが含まれ、腫瘍抑制作用があるされる。 煎じていただく。 健胃、解熱、利尿、解毒の効果があり、 慢性胃腸病、潰瘍、下痢、リウマチ、神経痛、肩こり等に効くとされる。 昔から、人びとに親しまれてきたジュズダマ。 痛みを和らげる民間薬。 植物と人との関係。...奥深い。
by tutinokai
| 2005-11-03 14:17
| 田んぼの植物
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