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7月のとんぼ

7月のとんぼ_d0021152_21421396.jpgアカネ
赤とんぼ
ナツアカネかなアキアカネかな

稲にとまって
休んでいます

オオシオカラトンボ(photo:左)
ちょんちょん尾を田んぼにつけて、卵を産みつけています
7月のとんぼ_d0021152_21462914.jpg7月のとんぼ_d0021152_214647100.jpg
田んぼの水際、朝露に濡れた羽が乾くのをじいっと止まって待っています(7/12)
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黄とんぼ(7/27)
胸紋がないので、
薄羽黄トンボ(ウスバキトンボ)。
別名、盆トンボ。精霊トンボ。

近くにやって来てくれる
人なつこいトンボです。
7月のとんぼ_d0021152_22571424.jpg6月、
田植えが終わり、
水の張った田んぼに産卵。

田んぼに産卵できるのは、
稲の葉が茂る前。
田植えから20日以内といわれる。
産卵で田んぼに舞い降りる時に、
稲が邪魔になるから。
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7月、
田んぼで生まれます。

産卵して、5日後に幼虫が生まれ
脱皮を5回繰り返して、
30日で成虫になる。
なんともスピード成長のトンボです。


薄羽黄トンボは、渡りトンボ。東南アジアからやってきた。
薄羽黄トンボは、水田定住派と移動派がいる。
定住派は、稲刈りの時期まで見ることができる。なかには長生きサンもいる。
移動派は、日本列島を北上を続ける。
だけど! 
薄羽黄トンボは寒さが苦手。移動先(日本)で、越冬できず死んでしまいます。
では、なぜ、北上するのか。それはちゃんとはわかっていません。
遠い東南アジアから、産卵し、成虫になり、世代交代をしながら、また旅をする。
そういう本能がDNAに組み込まれているのでしょうか。

そうしてまた次の年、
東南アジアの定住派が産んだ卵から孵ったトンボが、また海を越えてやってくる。
...運命を感じます。いのちの不思議。

7月のとんぼ_d0021152_22574950.jpg7月のとんぼ_d0021152_22581383.jpg

参照文献:
「「百姓仕事」が自然をつくる 2400年めの赤トンボ」宇根豊著 築地書館
by tutinokai | 2006-07-27 16:40 | 田んぼの生物
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