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「小さなバラ」の知恵


春の草は、春にいきなり出てくるわけではありません。
人知れず、けどしっかりと、地に根をつけた春の草花が、
寒さを凌ぐ知恵を抱いて、冬を過ごしています。

↓タネツケバナ(種漬け花:アブラナ科)種浸け花ともいう。
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ロゼット。
ロゼットとは、
地面すれすれに芽が出て、
放射状に葉を広げ、
お互いの葉が重なり合わないようになっている草の形をいいます。

「小さなバラ」という意味で、多年生の草の冬越しの姿をいう。
芽は、茎や葉をつくるおおもと。
芽が傷むと、草は伸びることができない。
大切な芽を冬の寒さから守るために、優れたロゼットというかたち。

地面にへばりつく=草丈が低いということ。
草丈が高い植物よりも、草食の動物に食べられる可能性が低かったり、
人に、刈り取られても被害は少なくすむ。
畦の草刈り(人間)にも、対応する知恵を持った、ロゼットのみなさん。

↓ヒメジョオン(姫女苑:キク科)  ↓ハルジオン(春紫苑:キク科)
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↓ハハコグサ(母子草:キク科)   ↓オオジシバリ(大地縛:キク科)
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土の会white 2006.2
「春はロゼット」

by tutinokai | 2006-11-13 13:55 | 田んぼの植物
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