#
by tutinokai
| 2009-05-07 17:48
4月、田んぼの畦草は小さな花々を咲かせています。
小さな虫たちもやってきました。 テントウムシの幼虫 この時期、ハハコグサなどにいる アブラムシを食べにやってたようです。 ナナホシテントウ(七星天道)の幼虫。 手にとると、すばやく動く幼虫。 成虫のお天道さんは指先めざして(高い方高い方へ)移動しますが、 幼虫は高い低い縦横無尽。 「あっ!」 幼虫が手から落ちて下の田んぼへ。 田んぼには少し水が張ってあります。 幼虫が落ちた瞬間、0.コンマ何秒の瞬間に、 幼虫に飛びかかった生きものが!! 「ええッ!」 そしてまた、1秒もしないうちに その生きものは幼虫から飛び去って逃げてゆきました。 「なんで!?なにがあった??」 幼虫は、からだをくねらせて水面を泳ぎ、畦土に辿り着きました。 ナナホシテントウの幼虫に 飛びかかったのは キクヅキコモリグモ(菊月子守蜘蛛)たぶん。 頭胸部中心の腹部寄りに黒い縦線が特徴です。 なぜ、 テントウムシの幼虫を食べずに逃げたのか。 それは、 私の手のひらをみればわかることでした。 黄色い液が手にいくつかついていました。 この液は、足の関節から出ていて、 アルカロイドという物質が含まれ、特有の臭いと苦みがあり、 小鳥やアリなどはこの液を嫌う、とのこと。 この成分を出すことで、テントウムシは捕まって餌にされてしまわないのです。 コモリグモも、ナナホシテントウムシの幼虫には、 お手上げだったのでは?と推測できます。 ほんの数秒の生きものたちのドラマ。 すごいものをみました。 生きものたちはいつも生死と隣り合わせ。 けど、それぞれにたくましいなあと思う出来事でした。 けっこう、テントウムシについて書いています。 「母なる草 ハハコグサ 〜天道虫編〜」2007.5 「テントウ虫」2005.5 「冬のおてんとさん」2005.10 #
by tutinokai
| 2009-05-02 16:04
| いのちの環
代かきあとの静かな水田
風にふかれて、畦のほとりには草やら藁やらが 流れて着いています 水草に寒天状のものが着いています なんだろう? そこここにたくさん寒天(ゼリー)状のものはありました。 私は何かのたまごではないかと思いました。 代かきあとの田んぼには、タニシがいっぱい。 丸タニシのたまごか?と思いましたが、タニシは卵ではなく仔貝で産むとわかりました。 だから、違う。 次に思ったのは、ニホンアマガエルの卵か!? ということ。 ずっとみたことがなかったニホンアマガエルの卵。いよいよかー! 今は、カエルさんたちも大合唱の季節。 その鳴き声を聴き分けると、 シュレーゲルアオガエルより、ニホンアマガエルの方が個体数がはるかに多いのです。 今、この田んぼにはニホンアマガエルの卵がきっとあるはずです。 こんな卵を、 以前に見たことがあります。 サカマキ貝の卵です。 サカマキ貝も水田になり、 活発に動き始める頃。 ニホンアマガエルの卵は、 卵塊ではないそうです。 んー、これは サカマキ貝の卵のようです。 こちらも 卵塊であることから、 サカマキ貝の卵のように思います。 でわ、こちらは? 寒天状のものだけが残っています。 たくさん田んぼのなかにあった 寒天状のものの多くは、 このようなもので、 なかに卵はありませんでした。 ニホンアマガエルの卵は、 卵塊ではなく、 ヤマアカガエルの卵のような まるいゼリー状の中にひとつの卵が入っていて、 水草などに産みつけられるが、風などによって浮遊もする。 そして、卵は、2,3日で孵化する。(あまり見ることができないワケです...) このまるい寒天状のものが、ニホンアマガエルの卵が孵ったあとではないかと思うに至りました。 まだ、ニホンアマガエルの繁殖期は続きます。(5〜6月) 引き続き、気にしてゆきたいと思います。 #
by tutinokai
| 2008-06-03 22:23
| 田んぼの生物
生きものは、必ずそこにいるのにはワケがある。
田んぼのなかの生きものたち。いつみても発見がある。 みつめればみつめるほど、あたらしい出会いがある。 「イヤだな〜」と他では思うかもしれない。 だけど、田んぼのなかで出会うと、こう思う。 「生きものは、必ずそこにいるのにはワケがある」 だから、「イヤだな〜」より、「なんだろう?なぜだろう?」 田んぼだと、なんでも平気だから不思議です♪ そこから始まる。今年の発見の物語。 「ヒル」 みつけました。 同定はむずかしいのですが、 「チスイビル(血吸蛭)」か「ウマビル(馬蛭)」 と思われます。 チスイビルは、 もともと人間の血が主なのではなく、 水の中の昆虫の血を吸うのが本来。 一方、ウマビルは、 吸血ではありません。 (そもそも血を吸うヒルは数十種いるうちの 3種だそうです) にゅ〜っと、細身になって伸びたヒル!(→写真) チスイビルやウマビルがいるということは、 それだけ、生きものが多いということ。 ウマビルが、サカマキ貝やモノアラ貝を食べたり、 チスイビルは、アメリカザリガニに食べられたり。 田んぼのなかの小さな生きものたち。 そうしてめぐりめぐっているいのち #
by tutinokai
| 2008-06-01 16:25
| いのちの環
田んぼのなかには、 いろんな貝たちがいます。 反時計まわりに巻いています。 「逆巻」(さかまき) サカマキガイ(逆巻貝) サカマキ貝は、外来種。 ヨーロッパうまれの貝で、 観賞魚とともにやってきて 世界各地に分布を広げた貝です。 貝にゼラチン状のものがついています。 田植えから2週間。 水が張られた田んぼ。 水性の生きものたちは、活発にうごきはじめてます。 数十個の卵がはいっているゼラチン状の卵嚢を、田んぼのなかの藻や、枝や葉に産みつけます。 稲が成長してくると、稲の茎の水際のところによく集まっています。 小さな二枚貝もいます。 「ドブシジミ(溝蜆)」 ドブシジミ科の貝です。 シジミの仲間ではありません。 指先に乗るほどの小さな貝ですが、大人です。 他の県では、準絶滅危惧種(NT)だったりします。 4番田んぼでも、頻度としては、 よーくみてると、発見できるといったかんじです。 「いのちのリレー ②「サカマキ貝」」2005.6 #
by tutinokai
| 2008-06-01 10:26
| 田んぼの生物
|
カテゴリ
以前の記事
2009年 05月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 01月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 Link
tutinokai
森のようちえん 葉山もりのわ ゆいまーる ひろしとまりこの 日限山だより 風のむろさん 検索ツール Yahoo! きっず図鑑 Copyright (c) 2005-2008 tutinokai All rights reserved 最新のトラックバック
ライフログ
田んぼの本
草花の本
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||